終戦直後に結成された宝塚歌劇団男子部のメンバー=辻則彦さん提供 終戦の年から8年余りにわたり、宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)にあった「男子部」。70〜80代になった元部員4人が23日、約半世紀ぶりに宝塚音楽学校の旧校舎に戻り、トークイベントに出演する。 男子部は1945年12月、歌劇団の創始者、小林一三の提案で結成された。52年までに25人が入団し、宝塚音楽学校などで歌やバレエのレッスンに励んだ。 しかし、ファンや女子生徒が「宝塚に男は合わない」と強く反発し、男子はカーテン裏からコーラスに参加したり、舞台装置を動かしたりするばかり。俳優として一度も宝塚大劇場の舞台を踏むことなく、54年3月に解散した。 音楽学校の校舎は改修され、昨年4月に市立宝塚文化創造館となった。今回のイベントは演劇ライターの辻則彦さん(57)や市民ら7人でつくる「宝塚文化を紹介する会」が企画。辻さんは「歌劇団を裏で