気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 2008年度、鉄鉱石、原料炭そして発電用一般炭の価格が、資源メジャーによる値上げ攻勢によって急上昇している。それも半端ではない。対前年、鉄鉱石はブラジルのバーレ社(Vale)からのものが65%アップで決着、BHPビリトン社とリオ・ティント社には80%アップを要求されている。 それは、ブラジルに比べてオーストラリアは日本に近いので運賃差額分(フレイト・プレミアム)をよこせというわけだ。信じられない傲慢な要求だ。そして、原料炭は3倍、一般炭は2.3倍といった具合で、鉄鋼、電力、セメント各社を直撃している。 関係する産業界のコスト負担増は2兆5000億円を超える。鉄鉱石、石炭とともに、銅などのベースメタル、金、ニッケル、アルミニウム、レアメタル、ウ
静岡県は御前崎の海底に記者が潜ってみたという。カメラが捉えた映像ときたら、ゴツゴツとした岩がちで、間違っても休日に水中散歩したくなるような所ではない。 じつは、そこにかつて日本最大級、8000ヘクタールの堂々たる藻場が広がっていた。しかし、10年ほどの間にまるごと消失したのだそうだ。「大変なことだと思いましたよ」と県の水産技術研究所所長。 温暖化の影響に注目 「海の中のことなので、普通の人はなかなか注目しないんですけど」と、所長はまるでこちらを見透かしたように付け加える。たしかに80km四方の森林が禿げ山になれば一目瞭然だろうが、藻場自体をよく見たことがない筆者などには、あまり実感がない話だ。在りし日の元気な藻場の写真や映像を見せられても、それはゆらゆらと気味が悪く、殺風景な岩場と見た目的には良い勝負である。 そうは言っても、これは漁業や私たちの食卓に関する大問題――。事実、日本の藻場は1
「店頭から国産野菜が消える? 米・中が肥料の輸出を実質禁止」の記事にちょっと引っかかる。 いや定性的には妥当な話だろうとは思う。「店頭から国産野菜が消える?」てのは煽りすぎじゃねえかと思うが。たださあ…… 日本はリン鉱石の全量を輸入に頼っており、その多くを中国に依存。もともと、危うい立場にあった。 こういう表現がね。「多くを中国に依存」って、どのくらい? 「ほとんどを」といった表現ではないから中国からの輸入が80%以上といったことはなさそうだが、やはり日本のリン鉱石輸入量における中国の具体的なシェアを知りたくなる。 まあ、知ってどうなるという話ではないかもしれないが、俺はちょっとモヒカン入ってるんでねえ。 ということでデータを探してみる。 まずどこを見に行くか。ちょっとググった程度ではずばりという資料は見つからない。どうも、googleの検索結果を何ページも見ていくよりは真面目に政府統計を
なんかもうデータが手に入ったからいいやという気分もしているが、感想を書くと書いてしまったので簡単に。 中国のシェアは確かにトップだが、予想通り8割とかいうことはなかった。というか過半にも達していない。2007年のリン鉱石輸入量に占める各国のシェアを表にするとこうなる。 中国 ベトナム イスラエル ヨルダン モロッコ 南ア 韓国 38.1 3.2 1.9 21.0 18.3 17.2 0.4 出典: 財務省貿易統計(2001〜2007)よりisikaribetu07が計算。 中国のシェアが8割に達するとかいう話ならば日本農業が壊滅するかもという気になるかもしれないが、このくらいであれば、短期的にはヨルダン、モロッコ、南アからの輸入量を増やすことで何とかなるような気がする。もちろんこの3国が輸出を絞らないという保証はないし、価格の上昇は避けられないだろうが。 ただし、当然ながら、中長期的には下
週刊ダイヤモンド編集部 【第141回】 2008年06月11日 店頭から国産野菜が消える? 米・中が肥料の輸出を実質禁止 国産の野菜がスーパーの店頭から消える可能性が出てきた。 化学肥料の原料であるリン鉱石の世界最大規模の輸出国である中国が実質的な禁輸措置に踏み切ったのだ。 今年4月、中国は化学肥料の輸出関税を100%と大幅に引き上げ、翌5月にはリン鉱石の関税も100%に引き上げた。 13億人という世界最大の人口を養うべく自国の農業向けにリン鉱石を活用するように方針を変更したためで、実質的には禁輸措置に近い。 肥料の3大要素といえばリン、窒素、カリウム。この3つがなければ日本の農業は成立しない。にもかかわらず、日本はリン鉱石の全量を輸入に頼っており、その多くを中国に依存。もともと、危うい立場にあった。 国際的な資源獲得競争のなかで、日本では原油や食料価格の高騰ばかりに目が向いて
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