先月、生命保険会社の「一時払い終身保険」の販売増を伝える各種媒体のニュース(*1)に接して感じた。販売額が2倍に迫ったとの報道もある。 終身保険は、一生涯の死亡保障を確保できる商品で、相続対策に適している(*2)。 しかし、相続対策を目的に終身保険に入る人はそれほど多くない。老後資金を蓄えるために入る人のほうが多数派だろう。「銀行預金ではお金が増えない。とはいえ、投資は怖い」と感じている人たちに、「死亡保障があるうえに、一定期間を経過したら、預金よりお金が増えます」などと貯蓄性を語り、販売される事例が多い。 どうして終身保険に入ると「お金が増える」のか?