書籍流通を行う、取次大手のトーハンが3日、デジタルコンテンツの店頭販売システムを開発したことを発表した。おおざっぱにいえば、電子書籍を書店の店頭で購入できるようにするシステムで、今年12月には提供開始予定だという。 このニュースはTwitterなどでも話題になったのだが、面白いのはその反応だ。「面白い」と評価する人もいる一方で、「電子の意味がない」という否定的な反応も多く目にとまった。 たぶんこの温度差は、書店に対するスタンスの違いから生じている。 ■電子書籍を店頭で売るのはナンセンス? 電子書籍なのに書店で売るなんて馬鹿げているという主張は正しい。全国どこでも、ユーザーの好きなときにすぐ本を買えるのが電子書籍の優れたところだ。 しかも売り切れがない(=入荷数の違いがない)のだから、ますます書店を渡り歩く意味はない。書籍の市中在庫問題についてのコラムに対して、「電子書籍ですべて解決」という