国際学会ポスター発表で、最優秀賞となった研究内容を載せたポスターを手にする吉村太郎さん=25日、福井市 福井大附属中出身の高校3年生、吉村太郎さん(17)=横浜市=が、マレーシアで開かれた国際軟体動物学会のポスター発表で最優秀賞を受賞した。二枚貝の1種「エゾキンチャクガイ」の研究で、雌雄の殻の形状に差異が認められたことを報告。二枚貝の殻は雌雄で違いがない、との定説に一石を投じる内容が高く評価された。外国の専門誌への論文寄稿も提案され、「研究を進め論文化したい」と意気込んでいる。 同学会は貝類など軟体動物の研究者が集い、3年に1回開かれる。ポスター発表は7月20、21日に現地のホテルで行われ、吉村さんが全文英語で説明した研究を含め88件の成果が紹介された。吉村さんは現地を訪れ直接、各国の研究者らに解説した。 二枚貝の雄と雌には違いがないと信じられてきた 研究では、エゾキンチャクガイの雄雌計約