前編はこちら 集英社では1968年創刊、翌69年に週刊化した「少年ジャンプ」を核に、「週刊ヤングジャンプ」「Vジャンプ」「ジャンプSQ.」など、対象読者層や作品内容を変えながら「ジャンプ」ブランドを展開してきた。2014年に配信を開始した「少年ジャンプ+」もその1つだ。 「ジャンプブランドの中で少年ジャンプ+の位置付けは“紙に対するデジタル”。デジタルの世界から大ヒットするオリジナル作品を出すのが目標」と細野修平編集長は話す。 出版業界の中でも、集英社のデジタルへの取り組みは早い。2012年に直営の電子書籍販売サービス「ジャンプBOOKストア!」を開始。米アマゾンが日本版のKindleストアをオープンしたよりも早い。 同サービスの経験で「デジタルにも数多くの顧客がいるということが分かった」と細野編集長。そこから、漫画を中心に動画やゲームなどデジタルコンテンツを幅広く扱うアプリ「ジャンプLI