うちはいわゆるオタップルなのだろう。何せ、オタク趣味を捨てずに結婚する方法の模索 - シロクマの屑籠に矛盾しないように生きてきたのだから。しかし、オタップルにはオタップルなりの悩みと対立の図式が存在している。 俺もそれなりの年月をオタとして過ごしてきた人間の一人ではある。アーケードシューティングゲームを愛し、“鳥の詩”を好み、柊かがみは完璧過ぎる萌えキャラクターだと確信している。そういうオタだ。そして惣流アスカラングレーを萌え氏神として祀るぐらいの“功徳”は積んでいるつもりではある。しかし俺にはモノやコレクションに対する執着というものは無い。フィギュアオタ・コミックオタ・アニオタ諸兄にありがちな、ありがたいコレクションや蔵書というものが殆ど無い。だから、よくネット上に書かれる“妻にコレクションを処分された哀れな夫オタ”という構図は、実はあまり理解出来ない。そういう女性に苛まれるということも