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内田樹に関するLNCQDGANのブックマーク (4)

  • 『風立ちぬ』 - 内田樹の研究室

    宮崎駿の新作『風立ちぬ』を観てきた。 宮崎駿は「どういう映画」を作ろうとしたのだろう。 もちろん、フィルムメーカーに向かって、「どういう映画を作りたいのですか?」とか「この映画を通じて何を伝えたいのですか?」というような質問をするのは意味のないことである(「言葉ですらすら言えるくらいなら映画なんか手間暇かけて作りませんよ」という答えが返ってくるに決まっている)。 でも、映画の感想を述べる立場からすると、このような問いを自問自答してみるというのは、決して無意味なことではない。 映画というのは、それについて語られた無数の言葉を「込み」で成り立っているものだからだ。 お門違いなものであれ、正鵠を射たものであれ、「それについて語る言葉」が多ければ多いほど、多様であればあるほど、賛否いずれにせよ解釈や評価が一つにまとまらないものであるほど、作品としては出来がよい。 私はそう判断することにしている。

  • 「赤旗」5月31日号インタビュー - 内田樹の研究室

    『しんぶん赤旗』の5月31日号にインタビュー記事が載った。 たぶん読んでいない人が多いはずなので、ここに再録しておく。 安倍政権の経済政策「アベノミクス」と多国籍企業やナショナリズムについて、神戸女学院大学名誉教授の内田樹さんに聞きました。 私は経済の専門家ではありませんが、「アベノミクス」の先行きは暗いと思います。 国民に「景気が良くなった」と思わせて株を買わせ、消費行動に走らせる。 「景気がよくなる」と国民が信じれば景気がよくなるという人間心理に頼った政策です。 実体経済は少しもよくなったわけではありません。賃金も上がらないし、企業は設備投資を手控えたままです。 「アベノミクス」に限らず、世界経済は今あまりに変数が増えすぎている。 ヘッジファンド(投機的基金)などによる投機的なふるまいで、株が乱高下し、為替が変動し、通貨危機が起きることもある。 市場における投資家の行動は予測不能です。

  • 「無国籍企業」のために国民に犠牲強いるのは筋違いです/神戸女学院大学名誉教授 内田 樹さんに聞く

    安倍政権の経済政策「アベノミクス」と多国籍企業やナショナリズムについて、神戸女学院大学名誉教授の内田樹(うちだたつる)さんに聞きました。 聞き手 渡辺健 (写真)うちだ・たつる 1950年生まれ。専門はフランス現代思想。合気道7段の武道家。「朝日」5月8日付のオピニオン欄への寄稿「壊れゆく日という国」で「『企業利益は国の利益』国民に犠牲を迫る詭弁(きべん) 政権与党が後押し」と論じ話題に。日共産党の志位和夫委員長も第7回中央委員会総会の結語で紹介。 危険すぎる「アベノミクス」 私は経済の専門家ではありませんが、「アベノミクス」の先行きは暗いと思います。国民に「景気がよくなった」と思わせて株を買わせる、消費行動に走らせる。「景気がよくなる」と国民が信じれば景気がよくなるという人間心理に頼った政策です。実体経済は少しもよくなったわけではありません。賃金も上がらないし、企業は設備投資を手控え

    「無国籍企業」のために国民に犠牲強いるのは筋違いです/神戸女学院大学名誉教授 内田 樹さんに聞く
  • 最低賃金制の廃止について (内田樹の研究室)

    維新の会が選挙公約として「最低賃金制の廃止」を打ち出し、波紋を呼んでいる。 公約発表時点では、私の知る限りどの新聞もこの公約について主題的に検討しなかった。 無視したのである。 その後、ネット上で反対論が噴出して、それを承けてはじめて報道するに至った。 この問題についてのマスメディアの無関心と危機感の希薄さが気になる。 これまで繰り返し書いているとおり、現在日のエスタブリッシュメントは政官財メディアを挙げて「若年労働者の雇用条件の切り下げ」をめざしている。 その理由は何度も書いてきた。 「日中国化」である。 大飯原発再稼働のときの財界の主張をご記憶だろう。 日にはもう生産拠点を置き続けることはできない。 その理由として指摘されたのが、人件費が高い、法人税率が高い、公害規制がきびしい、電力料金をふくむ生産コストが高い、という点である。 ここで原発を止めて火力に切り替えるなら、もう

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