戦前、日本で初めて開発され国内では2台しか残っていない「くろがね四起」と呼ばれる旧日本陸軍の四輪駆動車が埼玉県入間市の博物館で展示されています。 「くろがね四起」、正式名、九五式小型乗用車は、昭和11年から終戦まで旧日本陸軍の軍用車として国内で初めて生産された四輪駆動車です。 現存する車体は石川県の博物館に1台が展示されていますが、去年8月、京都市の自動車工場でもう1台が見つかり、譲り受けたNPO法人の埼玉県に住むメンバーが展示を企画しました。 見つかった車は最も古い時期に量産されたタイプで、車体の前の面が丸みを帯びた格子状になっているのが特徴です。 訪れた人たちは写真を撮ったり内部をじっくり観察したりしていました。 NPO法人はこのあと2年ほどかけて、走行できる状態にまで車体の修復を試みるということで、発見当初の姿を見られるのは今回が最後だということです。 展示を企画した石川雄一さんは「