鳥海ブルーラインで最も高位になる鉾立(ほこだて)には、大駐車場を中心に見学施設ビジターセンター、休憩施設稲倉山荘や鳥海山、奈曽(なそ)渓谷、日本海を望める展望台などがあり、シーズン中は多くの人で賑わいをみせている。 大駐車場の脇を起点とする象潟口の登山道は、展望台までは舗装道路となっている。ここから見る奈曽渓谷、白糸の滝は上り坂での辛さを忘れさせてくれる。 これより、登山道は奈曽渓谷の尾根沿いの石段を歩き、秋田・山形の県境を過ぎたあたりでチシマザサを切り開いた河原沿いに至る。6月までは、6合目が近づくにつれ残雪が多くなり、足元に注意を要する。 鉾立から続いていた石段は、賽の河原(さいのかわら)で一旦途切れ、約150m先から再び始まる。加えて、7月中旬ごろまでは雪渓が残ることから、コースがわかりづらくなるので、登山道の表示に注意。ここは夏季には高山植物が咲き乱れ、8月頃まで雪渓が残り給水でき