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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zoot32 (19)

  • 『ザ・マスター』を見たゼ! - 空中キャンプ

    <新宿/初日/ポール・トーマス・アンダーソン新作> さまざまな表現(映画、文学、音楽…)のゴール地点が「人の感情を強く揺さぶること」であるとするなら、ゴールへたどり着く方法は無限なのではないかと、『ザ・マスター』を見ながら考えた。ポール・トーマス・アンダーソンは、伝わりやすさやテンポのよさといった映画的文法が要請する迂回を止め、代わりに、最短距離でゴールへ向かう映画を撮り始めている。『ザ・マスター』は、こうしたPTAの意欲的な挑戦が随所に見て取れる作品だ。143分の上映時間のあいだ、何度も強い興奮と高揚をおぼえたし、見終えてみて、彼は新しい表現の領域へ進もうとしているのだと感じた。 たとえば、ホアキン・フェニックスが三人の男に追われ、畑を走って逃げるシーンの圧倒的な迫力。このとてつもない強度はいったい何なのだろうか? ひとりの男が走るようすを、並走するカメラがとらえる、それだけでおもわず叫

    『ザ・マスター』を見たゼ! - 空中キャンプ
    Lian
    Lian 2013/03/29
  • 2012年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ

    (写真は「ふりかえる」イメージキャラクターのオリーヴさんです) みなさんこんにちは。このブログを書いている伊藤聡ともうします。すっかり寒くなってきましたがお元気ですか。おもえば人生つらいことばかりですが、マヤ文明の予言によれば今年の12月21日で地球は滅亡すると言われており、この予告された死、ディザスターの危機をかろうじてくぐり抜けた私たちが生きているのは、おまけの時間、いわば余生です。誰もが12月21日に一度死んでいるのですから、ここはひとつ開き直って、今後は適当かつ雑に、リラックスしながら生きていきたいものですネ。 えーと、何の前置きが自分でもよくわかりませんでしたが、毎年恒例となっています「ふりかえる」企画の結果を発表します。いい映画ばかりですので、たのしい年末年始のDVD鑑賞の参考にしていただきたいとおもいます。このような質問内容でアンケートを募りました。 名前/性別/ブログURL

    2012年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ
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    Lian 2012/12/27
  • 2010年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ

    (写真は「ふりかえる」イメージキャラクターのオリーヴさんです) こんにちは、このブログを書いている伊藤聡ともうします。さて、先日からおこなっていた「2010年の映画をふりかえる」回答募集がようやくまとまり、今年いちばんおもしろかった映画ベスト10が決定しましたので、これからご紹介したいとおもいます。いまとなってみれば、「夏がなんかすごく暑かった」くらいしか記憶がない2010年ですが、映画はどれも見ごたえのあるものばかりでしたので、年末年始のDVD鑑賞にも参考になるかとおもわれます。このような質問内容でした。 名前/性別/ブログURLもしくはTwitterアカウント 2010年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください 2で選んだ映画のなかで、印象に残っている場面をひとつ教えてください 今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか ひとことコメント 今回の参加者は、トータルで1

    2010年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ
    Lian
    Lian 2010/12/27
    あれ、いつのまに。気がつかなかった orz
  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20101011

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    Lian 2010/10/19
  • トークイベントのおしらせ! - 空中キャンプ

    こんにちは伊藤聡です。お元気ですか。さて、みなさんはトマス・ピンチョンという方をご存知でしょうか。名前の響きがかわいらしいので、なにやら甘くてふわふわしたお菓子を発明した人のようにもおもえますが、ピンチョンはアメリカ小説家です。その正体がほとんど知られていない謎の作家であり、すごく長い小説をたまに出すことで有名で、その内容はときに前衛的な実験としかけに満ちている……という、作風を説明するのがいくぶんむずかしいのですが、現代アメリカを代表する小説家です。現役で元気に執筆活動しています。 そんなトマス・ピンチョンの全集がついに新潮社からでる、といううわさが数年前から読書好きのあいだでささやかれ、「ピンチョンまだか」「ピンチョン読みたい」「ピンチョンでてこい」とわれわれをやきもきさせたわけですが、ついに6/30、ピンチョン全集の第一回配『メイスン&ディクスン』が書店にならびはじめました。しか

    トークイベントのおしらせ! - 空中キャンプ
    Lian
    Lian 2010/07/02
  • 『告白』を見たゼ! - 空中キャンプ

  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20100531

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    Lian 2010/05/31
  • 2010-05-23 - 空中キャンプ 『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』を見たゼ!

    Lian
    Lian 2010/05/26
  • 2009年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ

    こんにちは。ブログ「空中キャンプ」を書いている伊藤聡です。ついに今年もあと数日というところまでやってきました。みなさんにおかれましては、どんな一年だったでしょうか。むろん、悔いのない一年が望ましいのですが、マヤ文明によれば、2012年で世界は破滅するとのことですので、どれほどあがいても、われわれが生きていけるのはあと3年。どうせみんなそろって滅亡することはすっかり確定しているわけですから、それまでのあいだは、歌舞伎揚げをべたり、横断歩道の白いところだけをぴょんぴょん飛んで渡ったりしながらすごすことにしましょう。 さて、先日みなさんに参加をおねがいした、「2009年の映画をふりかえる」の結果がでました。なかなか興味ぶかいランキングになりましたよ。その結果をここにお伝えしていきたいとおもいます。このような質問に答えていだたくアンケートでした。 名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別 20

    2009年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ
    Lian
    Lian 2010/01/05
  • 2009年の映画をふりかえる - 空中キャンプ

    こんにちは。空中キャンプを書いている者です。みなさんいかがおすごしですか。まもなく09年が終わりますが、年は越せそうですか。わたしのブログでは年末に恒例となっている企画を、今年もおこないたいとおもいます。今年の映画でなにがおもしろかったかをみなさんで投票しあう、そして今年いちばんいい映画はなんだったかを決める、「2009年の映画をふりかえる」です。 今年よかった映画をふりかえる。そしてみんなでほめる。それがこの企画の趣旨です。いただいた意見は、わたしがきちんと集計し、さらにはスパイク・ジョーンズばりのクールなエディットでおもしろくまとめ、のちほど発表したいとおもいます。6年目に入りますが、年々参加者も増えまして、昨年はついに100名を越えました(ありがとうございます)。ちなみに、過去の結果はこのようになっています。 2004年の映画をふりかえる 2005年の映画をふりかえる 2006年の映

    Lian
    Lian 2009/12/17
  • 『時間のかかる読書 横光利一「機械」をめぐる素晴らしきぐずぐず』/宮沢章夫 - 空中キャンプ

    Lian
    Lian 2009/11/30
  • 『あの日、欲望の大地で』を見たゼ! - 空中キャンプ

    渋谷にて。すばらしかったです。ギジェルモ・アリアガという脚家(『21グラム』『バベル』等)の初メガホンなのですが、やはり脚家らしい緻密な物語の組み立てがみごとで、エンディングへ向けてうねるように進んでいくストーリーにはっとしました。ふたりの女性のエピソードを、時間軸の移動や場面転換で細かく見せていく手法も効果的で、後半ではつい、「やっぱりこいつか……!」などと、わかりやすい反応をしてしまいました。 たとえば、『レスラー』が、男の身勝手さも含めた「男性性」を描いていたように、この映画は、まるで女性版『レスラー』のようであって、せっかくの可能性を取りこぼしてしまう弱さ、信頼を得るチャンスをことごとくしくじってしまう情けなさを、女性というフィルターを通して描いているのだと、わたしはおもう。この映画は、かろうじてハッピーエンドらしき予感をもって終わるが、それでも、ストーリーはどこか後悔と煩悶に

    『あの日、欲望の大地で』を見たゼ! - 空中キャンプ
    Lian
    Lian 2009/10/08
    "まるで女性版『レスラー』のようであって、せっかくの可能性を取りこぼしてしまう弱さ、信頼を得るチャンスをことごとくしくじってしまう情けなさを、女性というフィルターを通して描いている"
  • 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を見たゼ! - 空中キャンプ

    歌舞伎町にて。初日。おもしろかったです! 予告編の時点からクオリティがきわめて高かったので、期待していたのですが、やはりとてもよかった。全四作のうちの二作目ということですが、ここまで進めてしまっていいのか、というほどにストーリーがぐっと展開し、イントロダクションにとどまっていた『序』とはがらっと変わる印象でした。各種アートワーク含めて、鋭い作品だと感じた。 わたしが『序』でいちばんすきなシーンは、セントラルドグマへ降りるミサトがシンジの手をにぎり、その手をシンジがしっかりとにぎり返すところだ。かつて(テレビシリーズで)ミサトがつなごうとした手は拒絶されてしまった。しかし今ならこのふたりは手をつなぐことができる。十数年たってもっとも変わったことは、ためらわずに手をつなぐことのできる関係性だ。『破』においてシンジは、みずからの手を差しだし、ふりしぼるような声で「来い!」と叫ぶ。彼らはつながろう

    『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を見たゼ! - 空中キャンプ
  • 2008年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ

    みなさんこんにちは。空中キャンプを書いている者です。今年いちばんおもしろかった映画を、みなさんの投票により、ちょう民主主義的に決定する「2008年の映画をふりかえる」の結果がでました。さっそく、順を追って発表していきたいとおもいます。みなさんからは、あらかじめ以下のフォーマットにてアンケートを集めました。 名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別 2008年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください 2で選んだ映画の中で、印象に残っている場面をひとつ教えてください 今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか ひとことコメント 参加していただいた方々の人数と男女比は以下です。 まずは、参加していただいた方々にお礼を述べたいとおもいます。ありがとうございます! 今まででいちばんの人数、ついに大台の3ケタに到達しまして、よりたくさんの方の意見が含まれた貴重な調査結果になったので

    2008年の映画をふりかえる/結果発表 - 空中キャンプ
    Lian
    Lian 2008/12/26
  • 2008年の映画をふりかえる - 空中キャンプ

    みなさんこんにちは。空中キャンプを書いている者です。もうすっかり年末ですが、いかがおすごしでしょうか。さて、わたしは毎年かならず、この時期になると、その年に公開された映画にかんするアンケート企画をしていまして、これがおもわず長続きし、ついには五年目に入るわけですが、今年もまたおこないたいとおもいます。「2008年の映画をふりかえる」です。 これはどういうアンケートかというと、その年に公開された映画をふりかえる、そしてよかった映画のタイトルをあげていただき、それをほめるという趣旨で、みなさんの意見を集めるものです。もちろん、いただいた意見は集めっぱなしにはせず、わたしがまとめをし、できるだけおもしろく読めるような感じに工夫しつつエディットして、ちゃんと発表します。今までの結果はこんな感じです。 2004年の映画をふりかえる 2005年の映画をふりかえる 2006年の映画をふりかえる 2007

    Lian
    Lian 2008/12/14
  • 2008-03-11 - 空中キャンプ

    TBSラジオ「Life」速水健朗さんゲストの回を聴きました。先に出た新書の内容を中心にいろいろな議論がありましたが、どれも読者の疑問とリンクしていて興味ぶかく聴けました。いつものクセでメモを取りながら聴いていたのですが、後でメモを読みながら放送をふりかえってみたらおもしろかったのでここに書きます。かんたんなまとめです。 自分探しは世代、個人によって受け取り方がちがう 肯定的=中田英寿 否定的=イラク人質事件 二面性 定義もあいまい 連想するイメージも多様 自分探しのルーツはバックパッカー 見聞を広めたい 好奇心を満たしたいという層 どこかのタイミングでベタな自分探しにシフトした ここが最初の論点でした。世代によって受け取り方がちがうというのはわたしもそうおもっていた。たぶん、今の25歳あたりがひとつの区切りになっていて、そこから下の世代はあまり自分探しといったことは考えないのかな、とか(印

  • 「ラカンはこう読め!」/スラヴォイ・ジジェク - 空中キャンプ

    スラヴォイ・ジジェク新刊。ついに、ジジェクが語る "How to read Lacan" である。結婚式には白のスーツでキメる男、ジジェク。あのスロヴェニアのおっさんが、ラカンを直接的に解説してくれるのだと期待が高まった。ラカンはきわめて難解だといわれている。巻末には、ジジェク人による読書リストがついているが、ラカンの主著「エクリ」について、「いきなりエクリを読みはじめても、何ひとつ理解できないだろうから」とはっきり書いている。何ひとつって、ねえ。なかなか踏み出しにくいラカン思想の第一歩をどうにか、という気持ちで、このを手に取りました。 とはいえこのは、「象徴界ってこういう意味ですよ」「対象aとはこれを指します」といったたぐいの解説ではまったくない*1。むしろ、ラカンを使えばどのように現実を解釈できるのか、ラカンを通じて見る世界はどのようなものなのか、ラカン思想の具体的な使用法とで

  • 「ナショナリズムの由来」/大澤真幸 - 空中キャンプ

    大澤真幸の新刊は、なんだかものすごく「入魂の一冊」感が漂う、彼にとってきわめて大きな仕事となった。大きな仕事とは比喩ではない。なにしろ、このは2kgくらいあるのだ。家まで持って帰るとき、腕が痛くなりました。価格も五千円とワイルド。よくこんなを出したなーと感心してしまう。書店でこまめに人文系のコーナーをうろうろする人であればすでに、このが平積みされているインパクトに、「おっ、すごい新刊あるなあ」と驚いているはずである。タイトルは、ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」シリーズを連想させ、今まで大澤が提示してきたアイデアの集大成になっている(はず。だってまだ読了していないから)。こんなすごいの感想をきっちりとまとめて書き上げるなんて、とてもわたしにはできないから、ひとまず「今までの読書人生でいちばん大きくて重いを買った記念」として、この文章を書いています。 大澤はよくスラヴォイ・ジジ

    「ナショナリズムの由来」/大澤真幸 - 空中キャンプ
    Lian
    Lian 2007/12/21
  • 2007-09-02 - 空中キャンプ

    歌舞伎町にて。いぜんのTVシリーズを基の枠組みとして、映像やストーリーに手をくわえた新作。クオリティが飛躍的に上がっていておどろきました。アニメにどうしてもなじめなかったわたしですが、エヴァンゲリオンだけは夢中になって見ていました。今回の作品もかっこよかった。いくつかのシークエンスには圧倒されました。 今作について、ストーリー上のあらたな謎だとか、TVシリーズとの違いなどについてはよくわからないし、なにしろずいぶん前の作品で、ディテールはほとんど覚えていない。ただし、「2007年にこの作品をリメイクする必然性はどこにあるのか」についてだけはとても気になっていた。庵野秀明という人は、時代の空気を察知するのがうまいとおもう。そこが、彼いちばんの魅力ではないだろうか。わたしにとっては、エヴァは九〇年代をどこまでもリアルに取り込んだ作品だったし、そこがスリリングだった。だから今、エヴァをもう一度

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