自民党最大派閥・安倍派による組織的な裏金作りの疑惑など派閥の政治資金パーティーをめぐる一連の問題を受け、党総裁の岸田文雄首相は6日、党幹部を集め、各派閥による政治資金パーティーを当面自粛することを確認した。 2022年の各派閥の年間収入のうち、政治資金パーティーによる収入は5割から8割超で、派閥運営の柱だ。首相は「信頼回復に向けた取り組みを明らかにするまで」の自粛を求めたが、開催できない期間が長引き、収入の激減が続けば、各派閥の求心力は低下し、自民党の特徴といえる派閥政治の衰退につながる可能性がある。 主要5派閥の収入の77%がパーティー収入 岸田派は80% 総務省が公表した22年の政治資金収支報告書によると、自民の主要5派閥の収入総額は計11・4億円で、このうちパーティー収入が77%だ。最も収入が多かった麻生派は2・9億円のうちパーティー収入は2・3億円で収入全体の81%を占める。岸田派
