第18回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の贈呈式が30日、東京都内で行われ、年間のベスト作品に贈られるマンガ大賞を受賞した『3月のライオン』(白泉社)作者、羽海野(うみの)チカさんと、人気漫画『テルマエ・ロマエ』作者、ヤマザキマリさんが記念対談。また、同賞特別賞を受賞した藤子不二雄(A)さんと選考委員の永井豪さんによる対談も行われ、藤子さんのトキワ荘時代の思い出話に花が咲いた。 『3月のライオン』は家族を亡くし、さまざまな傷を背負う高校生プロ棋士・桐山零が、下町に暮らす3姉妹らと触れ合うなかで、それぞれの成長を描く物語。美大を舞台にみずみずしい恋模様を描いた前作『ハチミツとクローバー』(集英社)で見せた丁寧な心理描写に加え、白熱する対局のシーンが印象的だ。 対談は友人同士という羽海野さんがヤマザキさんに声をかけて実現。「作品越しに作者が見える。羽海野チカという人はどれだけいろんな人(登場人