初のGPファイナル進出を果たした羽生が、SPで日本男子最上位の4位と健闘した。「ここにいられるだけで光栄だが、そこで自分の演技をするのがもっと大事」。そう語っていた羽生だが、実戦を一度こなし、さらなる上昇への手応えもつかんだ一戦になった。 冒頭の4回転-3回転は、前半の着氷で左手を突いてしまい、コンビネーションにならなかった。「直前の公式練習の時から会場の歓声に驚いてしまい、4回転の感覚が合わなかった」。だが、最後に跳んだ3回転ルッツの後に3回転トーループを付け加えて、最低限の得点は確保した。「これまで4回転のコンビが決まっていないので、GPシリーズで学習した」と謙遜したが、立派な成長の跡だろう。 「歓声自体はうれしい。フリーでは、自分に向けられたつもりで味方に付けたい」。17歳の新星は大舞台にも物おじすることなく、フリーに向け、気合を入れ直した。【芳賀竜也】
<フィギュアスケート:グランプリファイナル>◇9日◇カナダ・ケベック 初めてのファイナルの緊張感が、羽生結弦(ゆづる、17=東北高)のリズムを乱していた。昼の公式練習では何度も成功させた4回転ジャンプだったが、直前の6分間練習で「カナダの歓声にびっくりしてしまって、1発目からタイミングが狂ってしまった」。着氷が乱れ、目標としていた連続ジャンプにもつながらなかった。 それでも、過去2戦の経験を生かして、すかさず単発予定だった3回転ルッツを連続ジャンプに変更。傷口を最小限にとどめた。トップのパトリック・チャン(カナダ)とは7点差以上あるが、メダル圏内までは2点差もない。「フリーではこの雰囲気にのまれないよう、しっかり克服したい」と巻き返しを誓った。
世界のトップスケーターが集まる、米国の“チーム佐藤” (1/2) 佐藤有香&ジェイソン・ダンジェン夫妻インタビュー アメリカのデトロイトに拠点を構え夫妻で指導にあたる佐藤有香とジェイソン・ダンジェン。全米トップを争うジェレミー・アボットとアダム・リッポンをはじめ多くの世界トップスケーターを抱え、今季からは今井遥(日本橋女学館高)も加わった。2人の指導方針、指導環境について聞いた。 ――有香&ジェイソンご夫妻のもとに、世界のトップスケーターがひしめき合っていますね。 有香 本当に一人ずつ個人差があって、不思議なくらいに特徴のあるスケーターたちが集まっていると思います。恵まれたことですね。 ――今年からアボットの最大のライバルであるリッポンが加わりました。 ジェイソン アダムは6月にプログラム作りに来たのが最初でした。そして、もっと一緒にやりたいという事になって。でももともと教えているジ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く