遊行寺宝物館主催特別展「江嶋縁起」 一遍上人が片瀬に逗留した際に参詣した江の島は、天女伝説で名高い聖地です。その中心となる江島神社には弁財天女が祀られ、全国から信仰を集めました。また、修行地としても名高く、役行者や空海、そして白山を開山した泰澄など名だたる名僧達も参籠し結縁したのです。この弁財天女の伝説は、天台僧の皇慶作「江島縁起」として江島神社の由縁と共に伝えられました。 遊行寺惣門前に架かる大鋸橋(現:遊行寺橋)のたもとには江島神社の一の鳥居がそびえ立ち、街道から分岐した江島神社への参道となる江の島道が続いております。元禄頃( 1688 ~)管鍼術考案者の杉山検校が寄進した江の島弁財天道標は、江の島弁財天女の信奉者が遊行寺門前より数多く参詣していた事を今に伝えます。遊行寺と江島神社の交流記録も『藤沢山日鑑』に記載されています。 このたびは、江の島弁財天信仰の聖典である江島神社本と岩本院