太陽系全体を卵の殻のように囲む「オールトの雲」。その内部に巨大な渦巻き構造があることが、ニューヨーク市のプラネタリウムで偶然発見された。 氷の小天体で形成されるオールトの雲は、太陽を中心とした全方向の約1.6光年の距離に存在し、太陽系全体を取り囲んでいる。個々の天体は小さくて光を発しないため、過去に直接的に観測されたことはないが、これまでに観測された彗星の軌道などから、この天体群の存在が予想されている。 アメリカ自然史博物館の一画にある「ヘイデン・プラネタリウム」では2024年9月、スペースショー「天の川との遭遇」の準備を進めていた。このプログラムでは天文学者チームが作成したシミュレーションデータを使用して、数百万個の星々がプラネタリウムに立体投影される。しかし、そのリハーサル中、オールトの雲の内部に、螺旋形をした未知の天体群が映し出された。

