37歳になったラミレスだが、今季は来日以来11年連続で20本塁打以上という外国人新記録を樹立。巨人との契約が切れる今オフの去就が注目される 巨人のアレックス・ラミレス外野手はいつも労を厭わずファンサービスに取り組んでいて、その姿勢には本当に頭が下がる思いがしている。 心に残っている光景がある。 ヤクルトから巨人に移籍してきた2008年の宮崎キャンプ。その初日の出来事だった。 朝のアップが始まり、選手が続々とグラウンドに出てくる。スタンドのファンは思い思いの名前を呼んで声援を送っていた。 しかし、選手の中でその声に手を上げたり、声援の方を振り返って応える選手はほとんどいなかった。こういうケースで選手が反応すると、すかさずあちこちからまた声援が飛ぶ。それにいちいち反応していたらキリがない。だから選手たちも――これは巨人に限らないことだが――あまり積極的に応じることはないのが通例だったわけだ。
10月10日の試合後、「山崎コール」が響き渡るなか、集まった大勢のファンを前に、山崎武司は涙ながらに別れの挨拶を行なった 涙の退団試合から数日後、山崎武司は噛みしめるように今の心境を話してくれた。 「今後の不安はね、全くないんだよ。でもやっぱり、楽天を、仙台を離れることに関しては未練たらたら、あははは!」 あの時は、仙台市民のみならず、プロ野球ファンの誰もが自分の目を、耳を疑った。 10月9日。楽天・山崎が退団を発表――。 突然の自由契約だった。 開幕当初は好調だったが、6月の試合で右手薬指を剥離骨折し戦線を離脱。約1カ月半で現場に復帰したものの、以前から不安を抱えていた下半身の不調もあり成績は下降していく。東日本大震災からちょうど半年となる9月11日のゲームで逆転アーチを描いたが、次戦以降は39打数1安打と低迷。そして30日、山崎の名はスタメンから消えた。 自由契約の理由は「チームの若返
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