2005年東京大学教養学部で行われたジャズの帝王、マイルス・デイヴィスの講義録。ハードカバー版は出版社が倒産しており希少本、アマゾンでも高価だった。書店で文庫本を見つけたので、早速購入。『憂鬱と官能の学校』、『東京大学のアルバート・アイラー』、『アフロディズニー』彼らの講義録全部好きだった自分にとっては、期待通りの良書でした。以下内容のまとめ。 <誕生から1940年代> ・マイルス・デイヴィスは1926年生まれ、セントルイスで裕福な少年期を送る。白人上流階級同様の豊かな生活は、他の貧しい黒人ジャズメンとは異質の環境だった。 ・地元でトランペットを吹いている時、演奏旅行でやってきたチャーリー・パーカーと競演、天才チャーリー・パーカーの演奏に感銘を受ける。 ・18歳でニューヨークへ。ジュリアード音楽院に入学。当時のニューヨークは、太平洋戦争最中だが、戦争とは無関係に繁栄していた。マイルスは夜な