タイトルは扇情的だし、文章も軽いノリで綴られているが、中身はこれ以上無いというくらい真っ当な仕事論・社会論だし、作者の赤裸々さは一周回って、カッコ良い仕事人。仕事に就くということ、仕事をしていくということについて、これだけ具体的に状況や心情を表しているものは無かったんじゃないか?生きていく事のモチベーションも上がる一冊。 #中川淳一郎 #仕事論 #社会 #仕事 #星海社新書
『ウェブはバカと暇人のもの』以来、ネットの負の側面に的を絞った著書を出しつづけてきた著者が、こんどは仕事の負の側面に光を当てた仕事論である。 2010年に出た『凡人のための仕事プレイ事始め』(文藝春秋)を改題し、加筆したものだが、タイトルは今回のほうが断然いい(「夢、死ね!」は、元本でも章題の一つ)。 てゆーか、元本のタイトルではなんの本だかさっぱりわからない。文春は書籍のタイトルづけがヘタで損をしている出版社だと思う。 『ウェブはバカと暇人のもの』は、梅田望夫の『ウェブ進化論』への“アンサーブック”であり、ダーク・ヴァージョンであった。同様に、本書は世にあふれる“自己啓発系仕事礼賛書”に対するアンチテーゼの書であり、ダーク・ヴァージョンといえる。 「がんばれば夢はかなう」「仕事を通じて自己実現できる」という、いわば「自己啓発書イデオロギー」に、思いっきり冷水をぶっかけ、仕事についてホンネ
『永続敗戦論』が高い評価を得た若き政治学者・白井聡と、親子ほども年の離れた笠井潔との対談集。 対談集というのはじつにピンキリであって、出来の悪いものは、文章で書いた著作をただ薄めただけの内容になる。作り手の側が、「忙しくて本を書く時間がないから、対談でやっつけちまえ」という安直な姿勢で臨むとそうなるのである。 対談集なら、丸一日もあれば1冊分の対談は済んでしまう。あとはライターにまとめさせて、本人たちはゲラでチョイチョイと訂正・加筆すればいい。手抜きしようと思えばいくらでも手抜きできるのが、対談集なのだ。 だが、本書はそういう手抜きには陥っておらず、非常に中身の濃い対談集になっている。おそらく、話されたままの内容ではなく、両者ともかなり時間をかけて加筆していると思う。 内容は、おおむね『永続敗戦論』の延長線上にある。つまり、戦前~戦後から現在までの日本の歩みを射程に入れながら、日本の「いま
MarHearさんの清水亮『教養としてのプログラミング講座 (中公新書ラクレ 489)』についてのレビュー:プログラミン...
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