bookscannerさん(id:bookscanner)による「本の電子化」に関する入門講義「画像派とテキスト派」を面白く読みながら、その外側の動きがずっと気になっていた。それは本に対するタグ付けの動向だった。本の「中身」を電子化、デジタル化することによって、その中身を物理的な本の制約からある意味で解放する技術開発の線とは別に、本に関する従来の情報と不特定多数の素人の読者が本に好き勝手につけるタグとを組み合わせて利用可能にするシステムの開発がある。いわゆる「ブックログ(BookLog)」である。ブックログの目的はいうまでもなく本の売買ではなく、本の公共的利用の文脈にあると同時に、本の利用者同士の新たな社会的繋がりの創出にある。 以前紹介したLibraryThingはその筆頭に挙げられる。その創設者兼開発者のティムさんがブログで興味深い報告を書いている。 Tuesday, February