毎日タクシーグループ(株)(名古屋市北区)は1月30日、事業を停止し、破産手続きを佐藤有美弁護士(西脇法律事務所、名古屋市中区錦1-20-8)と、田中紀子弁護士(弁護士法人佐藤・眞下法律事務所、同区丸の内3-14-32)に一任した。 負債総額は約27億円。 「毎日タクシー」の名称で展開していた中堅タクシー業者。地元での知名度は高く、一定の存在感を示していた。しかし、コロナ禍によるタクシー需要の減少、ドライバーの高齢化、同業他社との競合等もあり、2021年3月期は売上高2億5004万円に対して5389万円の赤字を計上し、債務超過が続いていた。 こうした状況下、2022年4月には3つの事業会社を吸収合併するなどグループ再編を行い、2023年3月期は売上高13億790万円を計上。新型コロナの5類移行による訪日客の増加、インバウンド需要の回復など事業環境はやや改善を見せていたが、過大な借入負担を返