ホンダは3日、高校生ら若者向けの新型スクーター「ダンク」(排気量50cc)を発表した。12年ぶりの新型車で若者層を取り込み、縮小傾向が続く二輪車市場のてこ入れを図る。20日発売、価格は税込み20万8950円。 ハンドルの下には、走りながらスマートフォンを充電出来る収納ボックスや、通学用の手提げかばんを掛けるフックを付けた。デザインや色は、地方の高校生の意見を参考に決めたという。青山真二・二輪事業本部長は「二輪市場を盛り上げるには、特に若者の取り込みが必要だ」と話す。 日本自動車工業会によると、人口減や「バイク離れ」の影響で1993年に125万4千台あった二輪の新車販売は、13年には41万9千台に縮小。50cc以下の「原付き」も85万3千台から23万9千台に落ち込んでいる。原付きは16歳になれば免許が取れ、通学の「足」としても使われる。 アイドリングストップ機能も標準装備し、燃費効率も1割あ