気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 今から6年前のある日。某メガバンクの支店では銀行窓口での保険販売の2次解禁に向け、行員を集めて勉強会が行われていました。 担当者が変額年金の商品説明を一通り終えた後、それまで黙って聞いていた支店長が、腑に落ちないといった様子で言ったのが「…この商品のどこがいいんだ?」という一言。同席していた部下たちは「支店長! それを言ってはダメです」と口封じに大慌てした――。こんな話を知り合いの銀行員から聞いたことがあります。 数字(ノルマ)を課されると、ただひたすら目標達成に向けて突っ走るのは営業マンの性。数千万円単位、時には億単位の保険料を集めてくる行員を、この支店長は複雑な思いで眺めていました。「真っ当に説明したら、こんなにお金が集まるわけがないと思