アメリカ人の90%が神の存在を信じているというデータが近年、発表された。「痛いニュース」を見ると、2chではそれに対して色々と批判的なコメントが寄せられたようだ。中には神を信じるアメリカ人を狂気の存在、とかとして見なしたコメントも少なくなかった。 しかし有神論的な立場を取るというのはそれほど狂気に満ちたことなのだろうか。むしろ世界的に見れば「神及び神的なものは存在しない」という無神論的な立場を取る人々の方が少ないだろう。「多数者の意見が常に正しい」と言うわけではないが、「少数者が多数者」を狂気の沙汰と決め付けるのは、私はちょっとまずいかなと思う。 「無神論は一つの宗教である」と日本の外では俗に言われるが、この見方は一つの有効性を持っている。この見方は無神論を絶対視せずに、相対化する。その上で、個人が無神論を有神論よりも重きを置くのは、自由である。それは主観的なレベルでの話だからだ。 主観的