内閣不信任決議案が近く提出される情勢になったことで、民主党の鳩山由紀夫前首相の動向に注目が集まっている。菅直人首相は近く鳩山氏と会談し、政権運営への協力を求める意向だ。鳩山氏のグループは約50人の大所帯で、同グループがまとまって不信任案に賛成すれば可決される可能性が高まるためだ。ただ、会談が決裂すれば逆に造反への動きが加速する可能性もあり、首相は正念場を迎えている。 岡田克也幹事長は29日、記者会見で「不信任案が否決されるのは大きなことだ。粛々と否決して、早く次の局面に行きたい」と強調したが、不信任案を否決できる見通しが立ったわけではない。 鍵を握るのが鳩山氏の動向で、グループ幹部は「賛否いずれにせよ鳩山氏の判断に従う」と語る。ただ、鳩山氏が26日夜、東京都内で自身に近い議員数人を集めた際には「造反しても党内で主流派になれなければ意味がない」と慎重な対応を求める意見も相次ぐなど、グループ内