少子高齢化の波に晒されている日本で、労働力としてのフィリピン人に注目が集まっている。その代表格が「家事サポート」「看護」「介護」。奇しくも3職種とも頭文字が「K」だが、いずれも巷では3K(きつい、汚い、給料が安い)などと敬遠されることが多い。しかし母国を離れ、東京という大都会でこれらの仕事に打ち込むフィリピン人たちは少なくない。 彼らは何を想い、働いているのだろう。それぞれの現場を歩いた。 (新3K職場を支えるフィリピン人 #2 看護編から続く) 出典:『文藝春秋』2017年11月号 欠かせない戦力 看護師以上に人手が足りないと言われているのが介護職である。団塊の世代が一気に後期高齢者入りをする2025年に介護職が100万人不足するという推計もある。 メイドと看護師をお家芸とするフィリピン人だが、実は今、介護現場でも大きな戦力となりつつある。 JR亀戸駅から錦糸町駅にかけたエリアを取り囲む