「難民」というと、日本とは遠い国や地域で暮らす人々のことと思われるかもしれませんが、日本でも、多くの難民が暮らしており、言葉も文化も生活習慣も異なる日本での生活に、将来の夢を託して頑張っています。日本では、平成22年度から、第三国定住による難民の受入れを行っており、平成28年度までに123人のミャンマー難民が来日しています。第三国定住難民の方々が、日本の社会の中で、安定した生活を営んでいくためには、地域社会や職場・学校などの関係者の皆さんの理解と支援が欠かせません。そこで、難民問題に対して国際社会が果たす役割や、第三国定住難民受入れに関する取組について紹介します。 世界各地の難民の保護と支援を行う国連機関である国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が公表した、世界の難民・国内避難民に関する「Global Trends 2015」によると、平成27年末時点、紛争や迫害などで避難を余儀なくされ