今年の4月から寺の住職と理系研究者という二つの立場を持っていて、その中で特に頭の使い方について色々気が付いた事があるのでまとめておこう。できれば、脳科学者に調べて欲しいと思うが、脳科学者に親しい知り合いはいない。 まず、前提として、おおよそ30年の間、理系の世界にいた。20年間は理系研究者という立場であった。そこに、この4月から寺の住職という立場が重なった。そのとき、私の脳にどういった変化があったか、それがテーマだ。4月から現在(年末)までの9ヶ月間の、特に頭の様子について振り返ってみたい。 4月から9月頃まで 私は寺の生まれである。しかも長男。だが残念ながら、この4月まであまりお寺のことには関わってこなかった。高校2年生から理系クラスに行き、大学も理工学部に行った。その後、理学系を進み、現在は工学部に在籍しているが、基本的には理学的な人間である。 4月から、まず困ったのは読経。お経を声を