初音ミクが10周年とのこと。しかし素直に祝福できないぼくがいます。 ”彼女”が合成音声に日本語で自由に歌わせるソフトウェア「ボーカロイド(=ボカロ)」のひとつとして登場したとき、「J-POP界がどえらいことになる」的にオオゲサなことをいう人もいましたが、そうならなかったのはご存知の通り。 10年たった今、「ボカロ曲」はアニソンのサブカテゴリーみたいになっていて、あまり自分には関係のない、若い子たちのための音楽、という印象でした。 しかし、よく知らないままにダメを出しているとダメなおじさんになってしまうので、この機会に10年分の「ボカロ曲」を掘り出して聴いてみたのです。すると果たして、さまざまな発見があったのであります。同じようにこのジャンルに漠然とした苦手意識のある大人たちに、ちょっと聴いてもらいたい11曲を紹介します。 ■GQファミリー部門 「ボカロ」は『GQ JAPAN』らしくない?