東京(CNN) 近藤顕彦さん(35)は世の中に抗うような雰囲気を持っていない。だが、昨年、このめがねを掛けた男性は伝統的な価値観に戦いを挑んだ。 ホログラムと結婚したのだ。 近藤さんは昨年11月、サイバー空間の仮想アイドル「初音ミク」との結婚式を行い、日本や海外から様々な反響が寄せられた。人間よりも3次元のレーザー像を選んだことにあぜんとする人もいれば、祝福する人もいた。この結婚は法的には認められていない。 東京の郊外にある自宅には、初音ミクの人形やグッズが置かれている。近藤さんは他人がどう考えるかは気にしない。単純に自分が幸せになることをしただけなのだ。 近藤さんはCNNの取材に、「幸福のテンプレートをやれよというような世間の圧力があると思うが、必ずしもそれに屈すれば幸せになれるわけではない」「自分の幸福というものをきちんと追い求めてくださいと伝えたい」と語る。 研究者はこうした動きを、