いくつかの偶然が重なって、通常ならありえないような事象が起こることを、人は奇跡と呼ぶ。 日常においてもごく稀に目にすることがあるこの「奇跡」。 やる気なく働くプログラマたちがたむろしている開発現場でも、ごく稀に「奇跡」と呼ぶに相応しいような事象に出会うことができる。 その1つが、「奇跡的に動いている」である。 この現象は、プログラマがいたいけなソースたちに対して生暖かい視線を送っている時に、ふと「あれ、この記述、おかしくね?」という疑問を抱いくことから発覚する。 不審に思った記述を単体で調べてみると、それは明らかにバグとして認識される。 ところが、実際に問題の箇所を動かしてみると、何の不都合もなくちゃんと動いてしまう。 なぜ問題なく動くのか不思議に思い、さらに周辺のソースを見つめていると、実はそこに別のバグと思しきコーディングが複数発見され、 これらのバグが重なり合うと、なぜか正常な動作に