パナマの独裁的指導者だったマヌエル・ノリエガ元将軍(80)が15日、米カリフォルニア州のゲーム会社を相手取り、損害賠償を求めて州内の裁判所に訴えた。大人気のゲームの中で自分の名前が許可なく使われ、「誘拐犯」で「殺人者」などと描かれたためという。米ロサンゼルス・タイムズ紙などが伝えた。 このゲームは、アクティビジョン・ブリザード社が販売した「コール・オブ・デューティ・ブラック・オプス2」。米軍や米中央情報局(CIA)が登場する戦争ゲームで、2012年に発売され、2週間で10億ドル(約1016億円)を売り上げた。ノリエガ元将軍が実名で登場し、攻撃の対象となっている。「自分の名前を使ったことで、ゲームがよりリアルになってよく売れた」とも主張しているという。 ノリエガ元将軍は、89年米軍のパナマ侵攻で失脚。翌年、米国司法当局に麻薬取引などの罪で逮捕され、禁錮刑を受けた。現在は人道に反する罪などでパ