1日前 マンボーとの契約書類を前に「こんな形で追い出されるとは夢にも思わなかった」と落胆する男性=2013年5月27日午後(一部画像処理しています) 「3畳半」の窓もない部屋で、素性も知れぬ同居人と2段ベッドを分け合う。「下見もせず契約し、初めて部屋を見た時は引いてしまった」。狭い居室が密集する「脱法ハウス」の一つ、ネットカフェ大手のマンボーが東京都千代田区で運営する施設の内部を、利用者の一人が証言した。「火事は怖い。でも他を選ぶ余裕はなかった」。懸命に働くが、収入は乏しく、転居費用もままならない。【加藤隆寛】 千代田区神田美倉町の施設は計約100室で、1人部屋と2人部屋がある。現時点でほぼ埋まっているが、マンボーは6月末で閉館するとして利用者に退去を迫っている。 取材に応じた男性は40代で、2人部屋にいる。利用料は光熱費込みで月額2万8000円。白壁に窓はなく、4畳に足りない床の半分ほど