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ブックマーク / rootport.hateblo.jp (76)

  • 「そんなん言うなら辞めます」と言えない社会 - デマこい!

    ブラック企業にせよ、異常な就活戦線にせよ、あらゆる労働問題のキモは「そんなん言うなら辞めます」と労働者が言えないことだ。マクロでの処方箋は、人手不足を引き起こすほど景気を加熱させること。ミクロでの処方箋は、企業に頼らなくても生きていけるよう収入源を分散させること。これしかない。 そもそもブラック企業とは何だろう? 様々な定義があるだろうが、私は次の3つの条件を満たす企業のことを言うと考えている。まず社員の自由を奪うこと。そして社員の権利を侵害すること。さらに社員の人格を否定することだ。 不況時には、すべての企業が多かれ少なかれブラック化する。 まず確認したいのは、雇用契約が労使の対等な立場で行われるとは限らないことだ。たとえば研修として新卒社員を軟禁するのは明らかな自由の剥奪だ。が、よほど懲罰的な研修を行わない限り、単なる軟禁状態が問題視されることはない。なぜなら「新卒社員は自由な選択肢の

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  • なぜ承認欲求と自己愛が問題になるのか? - デマこい!

    WEB上では「承認欲求」が罵倒語として機能するらしい。 その背景には、インターネットの双方向性があると思う。「創作」や「歌い手」に対してヘタクソと罵倒したら、じゃあもっと上手いものを見せてみろよと反論される。だから「アウトプットすることそのもの」を罵倒の対象にするしかない。 ほんとうに歌の上手い人は「歌い手」の承認欲求を罵倒しない。 音痴だと批判すればいいからだ。 ほんとうに絵の上手い人は「絵師」の承認欲求を罵倒しない。 ヘタクソだと批判すればいいからだ。 誰かの承認欲求を罵倒するのは、相手よりも技量で劣る人だけだ。 誰かから認められたい、承認を得たい。これは人間としてごく当たり前の感情だ。承認欲求が満たされなければ、人間は心の均衡を失う。 アルファツイッタラーの@ui_nyanさんが、こんなことをつぶやいていた。 「承認欲求(笑)」「歌い手(笑)」「創作(笑)」「黒歴史(笑)」みたいな茶

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  • 【ネタバレ】[新編]叛逆の物語の感想/魔法少女まどか☆マギカ - デマこい!

    マミさん? …マミさん! ふわぁぁあああ待ってたよぉぉおお会いたかったよぉぉおおマミさーん! マミさん、マミさん、マミさん、マミさぁぁああん! マミさんマミさん…あぁ…マミさん…アラサーのマミさんも好きだけど今のマミさんも好きだぁぁああ!結婚してくれぇぇええ!マミさん!僕は死にましぇぇえん!マミさんのコトが好きだからぁぁああ!マミさん!あぁ…マミさん…マミさん……マミさん?マミさん!まーみーさーん!マミさん!マミさん!ティロ・フィナーレ!! ……失礼、取り乱した。 こういうのはニュー速VIPブログさんの芸風なので、今後は控えるつもりだ。今回は劇場版まどかマギカ『[新編]叛逆の物語』について、ネタバレ全開の感想を書こうと思う。 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 【パンフレット】(初回生産限定版) 出版社/メーカー: ワーナーメディア: パンフレットこの商品を含むブログ (

    【ネタバレ】[新編]叛逆の物語の感想/魔法少女まどか☆マギカ - デマこい!
  • 汝はヒーローなりや?/『ガッチャマンクラウズ』の宿題 - デマこい!

    物語における「ヒーロー」は、時代や世相に応じて変化を続けてきた。『ガッチャマンクラウズ』に描かれたヒーロー像を、今回は2つの軸から考えてみたい。 1つは「ヒーローが戦うのは社会秩序を守るためか、それとも壊すためか」だ。前者であれば敵は犯罪者──既存の社会では対応できないほどの巨悪──になるし、後者であれば暴君や独裁・圧政が敵に選ばれやすい。 もう1つの軸は「ヒーローは選ばれし者か、それともみんなか」だ。伝統的な英雄物語では、英雄1人に正義を背負わせるシステムになっている。しかし、このシステムには疑いの目が向けられ続けてきた。 GATCHAMAN CROWDS Blu-ray BOX 出版社/メーカー: バップ発売日: 2014/01/22メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (34件) を見る 一言でいえば『ガッチャマンクラウズ』は、社会秩序を守るタイプのヒーローが、秩序の破壊と

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  • なぜソーシャルゲームだけが儲かるのか。 - デマこい!

    「4,360億円だってさ」 「それって、どれぐらいスゴイの?」 「映画が1,800億円ぐらい、まんが雑誌が1,500億円ぐらいだよ」 「待ってください。何の数字ですか?」 「市場規模だよ。ソーシャルゲームの市場規模は4,360億円だそうだ」 渋谷、道玄坂の居酒屋。三人で頭を付き合わせていた。経験豊かな編集者と、気鋭の雑誌ライター、そして泡沫ブロガーという組み合わせ。自分の場違いさに目を白黒させながら、私はビールを舐めていた。 「ヤバいよね、ソーシャルゲーム市場って。ネオヒルズ族なんかよりも、ずっとヤバいよ」 「ヤバいなぁ」 「ヤバいですねぇ…」 三人とも「日語」を道具にしている人間だ。うぬぼれかも知れないが、豊かなボキャブラリーを持っているはずの三人だ。その三人をして「ヤバい」と言わしめるほど、ソーシャルゲーム業界は儲かっている。 タコわさをつつきながら、私たちは頭をひねった。 「一体ど

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  • 150年前のラノベ作家・ディケンズ/『二都物語』感想 - デマこい!

    長く愛される物語には、理由がある。現生人類が誕生してから20万年、しかし文明が起こってからは数千年しか経っていない。100年前、200年前など、つい昨日のことにすぎない。こんなわずかな期間でヒトの脳が変質するとは考えにくい。ヒトがよろこぶ物語には共通の構造があり、長く愛される物語はその構造を継承しているのだ。 二都物語 (上巻) (新潮文庫) 作者: ディケンズ,中野好夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/01/30メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (36件) を見る チャールズ・ディケンズ『二都物語』は、そんな物語の一つだ。初版は1859年刊、じつに150年以上前の小説だ。にもかかわらず、まったく古さを感じない。むしろ「新しさ」に驚かされる。現代のエンタメ小説にも共通する要素が、これでもかと詰め込まれているからだ。 たとえば文章は、

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  • 読んでないとヤバイ(?)ってレベルの名作SF小説10選 - デマこい!

    こんな記事が話題になっていた: 『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか』の意味を解説 http://anond.hatelabo.jp/20130510125852 たしかに、超有名だけど読んでいない作品って意外とたくさんある。 とくにSF小説の場合、誰かに助言を求めてもアドバイザーの“好み”が偏りがちだ。ほんとうは『涼宮ハルヒ』を読みたいはずの人に、円城塔をすすめるという悲劇がおきかねない。「SF」の定義は人によってまちまちで、しかも、その人の年代や読書経験によって「お気に入り作家」が大きく偏る。SF作家は星新一だけではないのだ。 そこで今回の記事では、私の考えるオールタイム・ベストSF小説10作を紹介したい。 それこそ読んでて当然ってレベルの10冊なので、好きな人からしたらふつうすぎるラインナップかも。 【1】『海底二万マイル』ジュール・ヴェルヌ 海底二万里 (創元SF文庫) 作者: ジ

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  • 文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい - デマこい!

    文章を書くという仕事は、ゼロを1にする作業だと思われがちだ。 小説や脚ゲームシナリオなどの創造的な文章ならばなおさらだ。しかし実際には、文章を書くというのは100を1にする作業だ。文章を書けるかどうかは、このことに気づけるかどうかだと思う。作家にせよ、ジャーナリストにせよ、それこそアルファブロガーに至るまで、きちんとした文章を書ける人はみんなこのことに気づいている。 狼と香辛料 (電撃文庫) 作者: 支倉凍砂,文倉十出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/02メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 471回この商品を含むブログ (745件) を見る 『狼と香辛料』を書くにあたり、著者の支倉凍砂はかなりの量の文献を読み込んでいたらしい。ライトノベルは、青少年向けの「軽い小説」と見なされることが多い。しかし、そのライトノベルでさえ、メガヒットの裏側にはきちんとした情報収

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  • 専業主婦「パンがなければ男を食べればいいのに」 - デマこい!

    「専業主婦」という生き方は、経済的・文化的な変遷のなかで登場したものであって、ヒトの能的・生得的な特性にもとづくものではない。どちらかといえば、人類史上に彗星のように現れて消えていく「一時代を象徴する生活スタイル」だったと考えるべきだろう。 しかし、当の専業主婦自身で、その自覚がある人は稀だ。 ニッポンの専業主婦 55.3%は「生まれ変わっても専業主婦になりたい」 http://wafutsushin.com/news/2013/02/13/1000-76/ 日には、専業主婦を優遇する制度が多い。 行政に限らず、たとえば大企業の給与形態では「夫だけが働く」という家族形式を前提としている場合が珍しくない。福利厚生や手当の面で、「結婚相手を扶養している者にたくさんカネが支払われる」という仕組みになっている。逆に言えば、「共働きの者・未婚の者にはあまりカネが支払われない」という仕組みだ。同一

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  • 社畜の異常な愛情/または日本人は如何にしてラクするのを止めて労働を愛するようになったか - デマこい!

    マイケル・サンデルによれば、アメリカ人は「失敗に報酬が支払われること」を許しがたい不正義だと感じるらしい。比べて日人はどうだろう? 「労働せずにカネを得ること」にやたらと厳しい……という印象を私は感じる。右派と左派、保守とリベラルを問わず、「働かざるものうべからず」と主張する。 ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上) 作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,NHK「ハーバード白熱教室」制作チーム,小林正弥,杉田晶子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/10/22メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 25人 クリック: 151回この商品を含むブログ (56件) を見る これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/

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  • ガマンするのは仕事じゃないよ。 - デマこい!

    先日、某一部上場企業の財務系職種の方々とお仕事をした。 なんというか、べらぼうに優秀な人たちだった。税法や会計基準に精通していて、会社の取引を隅々まで把握している。当然、社内だけで決算書作成や税金計算を行える体制になっていた。その部署の平均年齢は四〇代半ば。バブル崩壊後に新卒採用を絞った典型的な日企業だ。もちろん彼らは、会計士や税理士の資格を持っているわけではない。しかし日々の管理業務を淡々と確実にこなせる、いぶし銀の社員たちだった。 そして、彼らの年収が驚くほど安かったのだ。 (※さすがに具体的な数字は言えないけど) 大手ゼネコンに勤めてる親父の給料wwwwwwwwwwwwww http://squallchannel.doorblog.jp/archives/21390101.html ※日では「職種」よりも「会社名」が優先される。なぜなら人事異動でたらい回しにされるため、特定の職

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  • 世界を「よく」するためにできる最も重要なこと/2013年の始めに思うこと - デマこい!

    ヒトはうつろいやすい生き物だ。 今夜も街は明々としたイルミネーションに彩られ、道行く人の心を和ませるのだろう。震災直後には「節電」が声高に叫ばれ、電気をムダづかいする人間には罵倒と糾弾が寄せられていた。私たちは、のど元をすぎれば熱さを忘れるようにできている。 ヒトは気分で動く。これだけ生活習慣病の恐怖が語られていながら、コンビニは人々の空腹を満たすための糧で満たされている。VHSビデオの、テレビ電話の、インターネットの普及をうながしたのはアダルト産業だ。Twitter炎上物件を見かけたら、寄ってたかって叩きつぶさずにはいられない。自分よりもかんたんな仕事で高いカネを受け取っている人を見かけたら、嫉妬の炎を燃やさずにはいられない。 ヒトは欲深く、思慮が浅く、反省しない生き物だ。 だから、頭のいい人たちは世を憂う。 一言目に「いまの世界はダメである」といい、 二言目に「世界はこうあるべきだ

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  • ソシャゲをとりあえず8時間遊んでみた感想 - デマこい!

    ちょっとでも「?」と思ったことは、とりあえず試してみるのが手っ取り早い。ソーシャル・ゲームが儲かっているらしいと以前から聞いていた。何十万円、何百万円も課金するユーザーがいることも知っていた。サーバー上のたかがデータに、どうしてカネを払うのだろう? ――そんな疑問を持つ人も少なくないようだ。 そこで、8時間ほど遊んでみて私の感じたことを書き残しておきたい。 今回は、ソーシャルゲームをまったく遊んだことがない人向けの記事だ。 ※参考 ソーシャルゲームだけが儲かる6つの理由。‐Blogでを紹介しちゃいます http://blog.livedoor.jp/tkfire85/archives/55542478.html ◆ 先にお断りしておくと、ゲームのタイトルは明かさない。どこで誰が仕事をしているか判らない業界だ。できるだけ角は立てたくない。 私の遊んだゲームのおおまかなシステムは次の通り:

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  • 選挙について思うこと - デマこい!

    60代以降の方にうかがいたい。 たとえば、もしも有権者の大多数がテレビも新聞も読んでいないとしたら、どう思うだろうか:世の中の仔細を知らないまま、周囲に流されて投票している――。そんなふうに見えるはずだ。 たとえば、テレビが普及する前夜のことを考えてみよう。あるいは新聞が普及したばかりのころを考えてみよう。誕生したばかりのテレビは金持ちしか買えなかったし、かつて“文字”を読めることはエリートの証しだった。 (※新聞の歴史はローマ帝国の時代までさかのぼる) いずれにせよ、世の中の“情報”は、社会的階層の高い人々に独占されていた。 新聞やテレビが普及していくのを眺めながら、当時の支配階層は何を思っただろう。自分たちの支配が揺らぐことに恐怖しただろうか。あるいは、なかには理解ある人もいて、こんなことを言ったに違いない:「庶民が政治に興味を持つのはよいことだ」 まったく同じセリフを、21世紀の今日

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  • 「ビックカメラ」というコンテンツと、トーキョーローカル - デマこい!

    先日、学生時代の友人たちと神楽坂で飲んだ。 話題の中心は、どの街に住みたいか――。山手線の内側の地名が、次々に上がる。 「○○駅なら買物が便利だよ」 「△△町って、とってもお洒落!」 「そういえば赤坂見附にビックカメラができるらしいよ、一体どんな客層を狙っているんだろう……」 私はカラダは京都、心はネットで生活しているため、都心部の情報にうとい。東京出身とはいえ、生まれも育ちも多摩地区で、青春を過ごしたのは立川だ。わずかな知識を振り絞って、なんとか話題についていこうとした。 「そ、そういえば立川にIKEAができるらしいよ……」 「立川? あのショボい伊勢丹があるところ?」 ――し、ショボくねーし! すぐ隣には映画館だってあるし! いいぜ、てめえが立川はショボイって言うなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!(震え声) ともあれ、彼らの話題は、なにかに似ていると思った。 「赤坂にビックカメラ

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  • 日本とノブリス・オブリージュ - デマこい!

    「どう生きているか」と「どう生きるべきか」は、似ているようで全然違う。 前者は社会学者や経済学者が分析してくれるだろう。学者ではない私には、後者しか語れない。価値観の話しかできない。この世の中で、自分というものを守りながら生きるにはどうすべきか。 「日ではノブリスオブリージュは成り立たない、なぜなら『下』の人たちが足を引っ張るからだ」 ……という議論をしばしば目にする。だけど私には、これは「上」の人たちの言い訳だと感じてしまう。自分たちが施しをしない理由を、相手のせいにしているだけではないか。 嫉妬の炎を燃やしている相手、敵対心をむき出しにしている相手、そういう相手に対してどれだけ奉仕できるか。それこそが高潔の証だ。情けは人のためならず、遠くのほうで必ず見返りがある。感謝とか、賞賛とか、短期的な報酬を求めること自体がノブリス・オブリージュからかけ離れていると思うのだ。 「欧米は階級社会だ

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  • 「すごさ」は自称するもんじゃない - デマこい!

    最近、「日って実はすごい!」みたいな話をよく目にする。 私自身、ブログにそういう記事を書いて、とても好評だった。 しかし、こういう“日大好き”な雰囲気が盛り上がるたびに、日は衰退しているんだなぁって思う。どんどん力を失っていて、みんなが自信を持てなくなっているからこそ、すごさを確認したくなるのだ。 日がすごいからって、あなたがすごいわけじゃない。 日人が金メダルを取ったのは、あなたの努力ではない。 日の町工場がロケットを飛ばしたとしても、あなたが町工場で働いているわけじゃない。 自分のアイデンティティを自分以外のものに仮託するのは、もうやめようよ。それは消費の時代のメンタリティなんだよ。たとえばTM NETWORKはすごいかもしれないが、そのすごさを理解できるからといってあなたがすごいわけではない。自分に「すごい」と誇れるものが足りないからこそ、偶像を崇拝するんだよ。 自分のア

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  • レールを失ったロスジェネ世代、レールを作るゆとり世代 - デマこい!

    ロスジェネ世代とは、就職氷河期(1993年〜2005年)に学校を卒業し、社会人になった世代のことを言う。つまり、1970年代半ば生まれの人たちだ。一方、ゆとり世代とは2002年度学習指導要領による教育を受けた世代と言われており、生まれ年でいえば1987年以降、リーマンショック直後の不況が直撃した世代だ。 お気づきのとおり、ロスジェネ世代とゆとり世代との間には、比較的好景気な時期に社会人デビューした世代がいる。 生まれ年でいえば80年代の初頭から86年ごろまでのこの世代を、ここでは「ハチゴ世代」と名付けたい。私自身がこの世代の人間であり、1985年生まれだからだ。ハチサン世代でもハチヨン世代でもいいが、語呂のよさから「ハチゴ世代」を選んだ。異論は認める。 ※人によっては「ハチゴ世代」をゆとり世代に含める場合もある。 ロスジェネ世代、ハチゴ世代、ゆとり世代――。 同時代を生きる“若年層”であっ

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  • 豊かさって、カネを使うことなの? - デマこい!

    オトナたちが、自信を失っている。 かつての日にはモノがあふれ、カネを湯水のように使うことができた。消費を愉しむことができた。しかし最近ではGDPは右肩下がりで、少子高齢化が進行中。景気は上向きそうにない。こんな世の中で、以前のような豊かさを取り戻すことは不可能ではないか。ぼくらの前には絶望しかないのではないか……。暗澹たる気持ちにとらわれている人が少なくない。 ぼくたちはどうして消費に冷めてしまったのだろう(あるいは、なぜあんなに消費が楽しかったのだろう) http://sakaiosamu.com/2012/1105080008/ 絶望に打ちひしがれる前に、まずは「なぜ消費を愉しむことができたのか?」という疑問について考えてみよう。 いまの私たちは、どこかの企業に入社して、与えられた作業をこなして、それでお給料をもらうことを「当たり前」だと考えている。 しかし、昔は違った。 たとえば縄

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  • 漢字の用法は「正しさ」よりも「伝わる」ことが大事だと思う。 - デマこい!

    「聞く」と「訊く」のどちらが正しいか? という話題が盛り上がっている。 なぜ広まった?「『訊く』が正しい」という迷信 http://d.hatena.ne.jp/takeda25/20121113/1352799353 「訊く」という表記について http://d.hatena.ne.jp/kanimaster/20121113/1352815776 で、私は意識的に「訊く」を使っている。 耳に入ってきた音を認識するのと、誰かに何かを尋ねるのとでは、まったく別の行為だからだ。 私の感覚としては、「聞く」と「訊く」は別々の単語だ。wrapとrapの綴りが違うように、同音異義語は綴りを変えて区別するのがよろしかろう、と考えている。 私が「訊く」という表記を使い始めたのは、宮部みゆき先生の小説で見かけてからだ。ミステリーでは、物音を「聞く」ことが事件解決のきっかけになることもあれば、誰かから話を

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