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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (201)

  • 惑星の材料がはぎとられている現場

    【2008年12月26日 Spitzer Newsroom】 NASAの赤外線天文衛星スピッツァーが、多くの星がひしめく星形成領域を観測した。巨星から噴出するガスや光によって、小さな星のまわりから惑星形成の材料となるちりが吹き飛ばされているようすが明らかとなった。 スピッツァーが撮影した小さな星を取り巻くちりの円盤が巨星の影響で吹き飛ばされているようす(赤外線で撮影した疑似カラー画像)。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Harvard-Smithsonian CfA) 「W5」は、カシオペヤ座の方向約6500光年の距離にある星形成領域である。ここでスピッツァーは、太陽の20倍ほどの質量を持つ巨星が、太陽と同じくらいの3つの小さな星に与えている影響を観測した。 3つの星の年齢は200万から300万歳である。この年齢の恒星のまわりでは、ちりの円盤内で惑星の形成が始まると考

    Nean
    Nean 2008/12/30
    《天文学的なスケールからいえばひじょうに短命で、100万年ほどで完全に消えてしまう》、人間なんて所詮誤差みたいなもん。
  • 巨大銀河の衝突で、星の形成が止まる?

    【2008年10月14日 NOAO News】 おとめ座銀河団の観測で、2つの銀河の間に、約40万光年もの長さに伸びるガスがとらえられた。これは巨大な銀河どうしが高速で衝突した証拠であり、多くの銀河で星の形成が止まる理由が、この現象によって説明できるという。 NGC 4438(左)とM86(右)。クリックで拡大(提供:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington) 米・エール大学のJeffrey Kenney氏らの研究チームは、われわれから約5千万光年の距離にあるおとめ座銀河団に所属する渦巻銀河NGC4438および楕円銀河M86をキットピーク天文台のメイヨール4m望遠鏡で観測した。その結果、両者をつなぐように伸びる、長さ約40万光年の水素ガスの存在を明ら

    Nean
    Nean 2008/10/21
    事象の規模を想像すると気ががが遠くなる。
  • 地上でもっとも鮮明な木星画像

    【2008年10月6日 ESO】 地上からとらえた木星の画像としては、これまででもっとも鮮明なものが公開された。この画像から、木星の大気が数年のうちに大きな変化を見せていることがわかった。 木星の擬似色画像。約20分の観測で得られた赤外線画像を重ね合わせている。クリックで拡大(提供:ESO/F. Marchis, M. Wong, E. Marchetti, P. Amico, S. Tordo) ヨーロッパ南天天文台(ESO)の大型望遠鏡VLTに、新型の補償光学装置「MAD」を取り付けて木星の撮影が行われた。 昨年3月にファーストライトを迎えたMADは、新型の技術を使った補償光学の実験機。補償光学とは、観測する天体の近くにあるガイド星の光を観測して大気のゆらぎを測定し、天体の像からゆらぎの影響を取り除く技術である。これにより、常に鮮明な星像が得られる。 大気のゆらぎ方は見る方向によってま

  • 恒星のそばに小さな点 初めて写った系外惑星か

    【2008年9月17日 Gemini Observatory】 ハワイのジェミニ北望遠鏡が太陽と似た恒星を撮影したところ、すぐ近くに惑星状の天体が写っていた。この天体が恒星のまわりを回っていることが確認されれば、人類が初めて直接撮影した系外惑星の画像ということになる。 恒星1RXS J160929.1-210524と、惑星候補天体(左上)。3種類の近赤外線で撮影されたデータを重ね合わせた疑似色画像。クリックで拡大(提供:Gemini Observatory) これまでに300個を超える系外惑星が見つかっているが、どれも惑星の影響で中心の恒星の光などが変化する間接的証拠によるものだ。当の意味で惑星を「見つけた」と言える例はまだない。惑星と呼べる質量を持つ天体の姿が撮影されたことはあったが、それは単独で浮遊していたり、褐色矮星(持続的に輝くことができない小さくて暗い天体)のまわりを回っていた

    Nean
    Nean 2008/09/23
    《質量は木星の8倍》
  • ボランティアが発見、「宇宙のお化け」

    【2008年8月14日 Yale University】 ボランティア参加型の銀河分類プロジェクト「The Galaxy Zoo」の画像中に、専門家も首をかしげるガスの塊が発見された。今までに誰も見たことのないこの天体は、観測者らから「宇宙のお化け」と呼ばれている。 銀河IC 2497とHanny's Voorwerp(緑の部分)。クリックで拡大(提供:Dan Smith, Peter Herbert, Matt Jarvis & the ING.) なぞのガスの塊を発見したのは、The Galaxy Zoo(解説参照)プロジェクトのボランティアであるオランダのHanny van Arkel氏。The Galaxy Zooを運営する研究者は、同氏の発見報告を受けてこの天体を調べ、新種の天体である可能性を指摘したのである。このガスの塊はまもなく、Hanny's Voorwerp("Voorw

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    Nean 2008/08/15
    画像がおもしろすぎ。
  • AstroArts:【特集】2008年 ペルセウス座流星群:流星をたくさん見るコツ

    空全体のようす。画像下が南、中央が頭の真上。まだ南西に月が出ていて明るい上に放射点の位置も低い。クリックで拡大(ステラナビゲータで作成) 2008年のペルセウス座流星群は、8月12日の午後8時ごろにピークを迎えると予測されています(日流星研究会による)。ピーク付近で出現数が極端に変わることはないので、8月12日から14日の間、とりわけ13日の未明が観察に最適です。 12日の宵ではなくて13日の未明としているのは、月明かりがあるからです。8月9日が上弦、17日が満月なので、宵のうちは南の空に月が高くのぼっています。月が西の空に沈むのは、12日なら午前0時5分、13日なら午前0時57分です。この時間帯からが観察の番となるでしょう。 さらに、流星群は放射点が高く昇っているほど見える数が多くなります。ペルセウス座は秋の星座。8月中旬なら日没のころには北東の地平線に姿を見せていますが、夜半過ぎに

    Nean
    Nean 2008/08/13
    あちゃー、忘れてた。
  • もっとも明るかった超新星、1000年後の姿

    【2008年7月4日 Chandra Photo Album / HubbleSite NewsCenter】 1006年に日などで観測された超新星は、史上もっとも明るかったとされている。当時は太陽、月に次ぐ明るさで、昼でも見ることができたらしい。1000年後の現在、残骸からの光は検出することさえ困難だが、太陽や月と同じくらいの大きさまで広がった姿が公開された。 超新星1006の残骸から、細長く伸びた構造をクローズアップしたHSTの画像。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)) 超新星1006の残骸。チャンドラによるX線画像(青)に、地上から撮影した可視光画像(オレンジと薄青)と電波画像(赤)を重ね合わせた。クリックで拡大(提供:X-ray: NASA/CXC/Rutgers/G.Cassam-Che

  • 系外惑星、ついに300個時代に突入

    系外惑星、ついに300個時代に突入(1/2) 【2008年7月7日 アストロアーツ】 私たちの太陽系の惑星は8つだが、太陽系外に目を向けると太陽以外の恒星をまわる惑星が多数発見されている。2008年6月、ついに系外惑星の発見数は総計300個を突破した。この分野で活躍する4名の研究者に系外惑星研究の今後についてお話をうかがった。 系外惑星の発見数の伸びは驚くべきハイペースだ。系外惑星の情報を集約しているサイト「The Extrasolar Planets Encyclopaedia」によれば、2008年7月7日現在、系外惑星の発見数は総計307個に達している。ちなみに200個に達したのは2006年7月で、0個から200個までの道のりには約11年間かかっている。2007年の発見数は62個、今年はさらにそれを上回る勢いで伸びている。 発見方法の内訳を見ると、その9割以上を占めているのは、惑星の公

    Nean
    Nean 2008/07/08
    《「人類の存在は必然か偶然か」という本質的な疑問が科学的に議論できる日が近づきつつあることを実感します》。
  • ツングースカ事件から100年 研究続く、天体の衝撃

    【2008年7月2日 SCIENCE@NASA】 大気圏に突入した小天体の爆発とみられる「ツングースカ事件」から、6月30日でちょうど100年が経過した。現代の科学者が直接調査した唯一の大衝突であるだけに、「次のツングースカ事件」を気にする人々にとっては今日でも重要な研究対象だ。 1908年6月30日の現地時刻午前7時すぎ、中央シベリアの町バナバラの交易所でベランダの椅子に座っていた男性は、北の空が「2つに割れる」のを目撃した。森の上空の半分が炎に包まれたかのように見えたそのとき、すさまじい衝撃音と地響きが聞こえてきた。そして彼は椅子から吹き飛ばされ、服が燃えているかのような熱風を感じたという。 これがいわゆる「ツングースカ事件」の中心地から60kmも離れた地点での出来事だ。今から100年前にポドカメンナヤ・ツングースカ川付近で起こった大爆発は、今でも研究者の話題となっている。 「小惑星に

    Nean
    Nean 2008/07/08
    カ。
  • まだまだ明るいホームズ彗星

    ホームズ彗星(17P/Holmes)は15日現在、地球からおよそ1.6天文単位(約2.4億キロメートル)離れている。見かけの大きさが満月と同じ程度(30分角)とすると、実際の広がりは200万キロメートルにも達するが、これは太陽(直径約150万キロメートル)よりも大きい。 天球上では、ホームズ彗星はペルセウス座α(アルゲニブ、ミルファク)のすぐそばにあり、一晩中観測することができる。20日にはペルセウス座αとわずか30分角まで接近するので、もしかすると拡散したホームズ彗星とペルセウス座αが重なって見えるかもしれない。この後もゆっくりとペルセウス座を南下していくが、ペルセウス座αやβ(アルゴル)を目印にすると簡単に見つけられるだろう。 ペルセウス座αは2等星で明るく見つけやすいが、もしわからない場合は、カシオペヤ座から探すのが簡単だ。「M」字形に並んだカシオペヤ座の星を、真ん中から右上のほうへ

  • 「すざく」と「チャンドラ」が突き止めた宇宙線の製造工場

    【2007年10月5日 宇宙科学研究部】 日のX線天文衛星「すざく」とNASAのX線天文衛星チャンドラによる観測で、さそり座にある超新星残骸が、とてつもない速さで宇宙線を生成していることが突き止められた。地球に降り注ぐ宇宙線の源が、超新星爆発の衝撃波であるという長年の仮説を強く支持するものとなった。 (左)超新星残骸 RX J1713.7-3946の位置、(右)「すざく」によるRX J1713.7-3946のX線画像。クリックで拡大(提供:田中孝明氏、Aharonian et al.) (a)超新星残骸 RX J1713.7-3946の西側外殻、(b)パネルaの中 box(b)の拡大図、(c)パネルaの中 box(c)の拡大図。4ケタの数字は、観測年。黄色の矢印の先にあるX線は、宇宙線が超高エネルギーに加速されたことを示しており、別の年の画像中では消えていることがわかる。クリックで拡大

  • 世界初の人工衛星「スプートニク1号」打ち上げ50周年

    【2007年10月4日 アストロアーツ】 旧ソ連が、世界初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げたのは1957年10月4日(日時間10月5日)。「スプートニク・ショック」が世界を駆けめぐってから、ちょうど50年が経過した。 50年前のモスクワ時間1957年10月4日午後10時28分(日時間5日午前4時28分)、ソビエト社会主義共和国連邦のカザフスタンにあるバイコヌール基地からR-7ロケットが飛び立った。約5分後にロケットの最終段が燃焼終了、直径58センチメートルで重量83.6キログラムのアルミ製球体が放出された。世界初の人工衛星「スプートニク1号」が軌道に投入されたのだ。 球体には4のアンテナが備わっていて、周波数20メガヘルツおよび40メガヘルツの電波で0.3秒ごとに信号を送信していた。信号は世界中で観測され、「スプートニク・ショック」が駆けめぐった。科学技術でソ連を上回っている

  • AstroArts: 【特集】2007年8月28日 皆既月食

    星ナビ「皆既大作戦」 月刊天文雑誌「星ナビ」2007年9月号は、夏のイベント情報など盛りだくさんの増ページ特大号。特集「皆既大作戦」では、皆既月に関するさまざまな疑問に対して、その道の達人が詳しく解説するほか、各地の観望会情報も紹介します。 製品情報 星ナビ 2024年4月号 3月5日 発売 綴じ込み特別付録「5分でわかる天体画像処理4 彗星編」 / ポン・ブルックス彗星の観測&物理 / 人工天体を撮る / ベテルギウスの初期解析 / 北米縦断皆既日の直前情報 / ほか ステラナビゲータ12 最新版 12.0d 美しい描画、豊富な天体データ、オリジナル番組エディタなど「星空ひろがる 楽しさひろげる」天文シミュレーション ステラショット3 2月26日 3.0eリリース 純国産のオールインワン天体撮影ソフトがパワーアップ。ライブスタックやオートフォーカスなど新機能も搭載 ステライメージ9

  • 地球帰還中の「はやぶさ」、3つ目のイオンエンジンが無事点火

    【2007年8月16日 ISAS トピックス】 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ」を推進させる4つのイオンエンジンのうち、予備を除く3つすべてが使える状態となった。2010年の地球帰還を目指す「はやぶさ」と運用チームにとって、明るい材料が増えた。 「はやぶさ」は2005年11月に小惑星イトカワへの離着陸を成功させた直後、化学エンジンの燃料漏れなどにより危機的な状態に陥った。しかし運用チームの努力が実り、残された数少ない装置による姿勢制御を確立し、今年4月25日より格的な地球帰還段階に入っていた。 重要な課題が、3つのイオンエンジンの稼働だった。イオンエンジンは、電気でイオンを加速した反動で「はやぶさ」を推進させる重要な装置。4つのエンジンのうちイトカワ離陸後に稼働しているのは「B」と「D」のみで、「C」および予備エンジンの「A」は安定性を欠くと判断され待機していた

    Nean
    Nean 2007/08/19
    via. nii's. 気を揉んでもしょうがないんだけれど。
  • 進むALMA計画:日本のアンテナが到着、巨大台車が完成

    【2007年8月7日 国立天文台 / NRAO / ESO】 南米・チリに巨大な電波観測施設を建設する国際プロジェクト「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)」が、2012年の完成に向けて着実に進行中だ。 ALMA(アルマ)は日米欧を中心とした国際プロジェクトで、南米・チリのアタカマ砂漠に電波の一種である「ミリ波」や「サブミリ波」を観測する80台のアンテナを設置する。各アンテナの観測データを合成する「干渉計」の技術で、超巨大電波望遠鏡に匹敵する性能が得られる。はるか遠くの宇宙や生まれつつある恒星などの観測に期待がかかる、2012年完成予定の次世代観測装置だ。 実際にアンテナを配置するのは標高5,000メートルの山頂施設で、標高2,900メートルの運用支援施設(OSF)も設けられる。現在は両施設の建物が建設中であるほか、参加各国がアンテナなどの機器を製造し、OSFへ運び始めている。

    Nean
    Nean 2007/08/14
    専用移動台車カッコよす。
  • 太陽が4つの世界? 4重連星の中に惑星の気配

    【2007年8月7日 Spitzer Newsroom】 われわれの太陽系に存在する恒星はただ1つ、太陽だけだ。しかし、NASAの赤外線天文衛星スピッツァーの観測によれば、恒星が4つも存在する惑星系があるかもしれない。とはいえ、恒星が多い分、惑星があるかないかは簡単には判断できない。 4連星HD 98800の想像図。手前のHD 98800Bをとりまく円盤の中に、惑星が潜んでいる可能性がある。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/T. Pyle (SSC)) 2つの太陽の周りを、惑星が回る。少し離れたところに、太陽があと2つある。こんなややこしい光景が見られるかもしれないのは、コップ座の方向150光年の距離にある4重連星「HD 98800」だ。 HD 98800の4つの恒星は2組のペアにわかれている。ペアはかなり接近しているが、ペアとペアの間は50天文単位(1天文単位は太陽

    Nean
    Nean 2007/08/14
    太陽がいっぱい。
  • 火星の天気に回復の兆し 探査車も活動増やす

    【2007年8月9日 NASA JPL】 ひどい砂嵐によってピンチが続いていたNASAの双子火星探査車に光明が見えてきた。空が晴れはじめて電源供給が大幅に改善されたことから、運用チームは探査活動に割く時間を増やしている。 6月下旬に火星で発生した砂嵐は、やがて全土に広がり、1か月以上にわたって類を見ないほどの悪天候が続いた。これは電源を太陽電池に頼る火星探査車「オポチュニティー」と「スピリット」にとっては大打撃。一時的に地球との交信を絶たなければ電力がもたないほどの状態だった。とりわけ問題視されたのは、電気ヒーターが稼働しなくなり電子機器が冷えてしまうことだった。 幸いなことに、この数日間で事態はよい方向に向かい始めたようだ。わずかながら空が晴れはじめ、太陽電池の出力が改善したのだ。オポチュニティーのバッテリーは完全に充電され、スピリットのバッテリーもほぼ満タンになった。懸念された温度の低

  • ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたM81銀河

    【2007年6月12日 Hubblesite Newscenter】 ハッブル宇宙望遠鏡(HST)によるM81銀河の画像が公開された。鮮明な画像には、渦巻く腕に沿って存在する星形成領域の一つ一つや星団など、細かな構造を見ることができる。 (上)M81の可視光画像、(下)M81銀河の部分拡大画像(左側は腕に沿った星形成領域、中央はバルジの内側と核、右側は点在する星形成領域)。クリックで拡大(提供:NASA, ESA and the Hubble Heritage Team STScI/AURA). Acknowledgment: A. Zezas and J. Huchra (Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)) M81は、おおぐま座の方向1,160万光年の距離にある渦巻き銀河だ。見かけの明るさは6.8等で、地球から見ることのできる明るい

  • どうなる、太陽系の遠い未来

    【2007年6月1日 CfA Press Release】 アンドロメダ座大銀河(M31)とわれわれの天の川銀河は30億年後に衝突すると考えられている。衝突でもたらされる太陽系の未来は、どんなものなのだろうか。その疑問に答えるシミュレーションの結果が発表された。 天の川銀河は30億年後に隣の大銀河であるM31と衝突し、やがて1個の楕円銀河に姿を変えると考えられている。その際に太陽系がたどる運命について、アメリカの天体物理学者T.J.Cox氏とAvi Lorb氏(ハーバード・スミソニアン天体物理センター)がコンピューターによるシミュレーションを行った。その結果、M31と天の川銀河の衝突がわれわれの太陽が寿命を終える前に起きること、さらに衝突後の太陽系は、合体した銀河の端へ飛ばされてしまうことが示された。Cox氏は、「今、われわれのいる場所が銀河系の郊外だとすれば、将来はそこからかなり遠い田舎

  • 褐色矮星と中性子星の意外な共通点

    【2007年5月2日 NRAO Press Releases】 近年まで電波による観測では検出が不可能とされていた、星のなりそこないである「褐色矮星」だが、その中には規則正しく強力な電波を発するものがあるらしい。 褐色矮星から電波が放出されている現場の想像図。クリックで拡大(提供:Hallinan et al., NRAO/AUI/NSF) VLAが検出した褐色矮星のパルス状の電波。パルスは、1.958時間に1回という規則的なもの。クリックで拡大(提供:Hallinan et al., NRAO/AUI/NSF) 「褐色矮星」とは、質量が小さいため太陽のように核融合反応を起こして自ら光り輝くことはない、いわば星のなりそこないの天体だ。近年まで強い電波を発することがない天体と考えられてきたが、2001年に学生のチームが褐色矮星から突発的に放出された電波を観し、当時の研究者たちを驚かせた。 そ