動物が、そして彼らと人間のかかわりが、いかに歴史を変えてきたかを、本書は描いている。 ――序文 彼らはユーフラテス川を地中海と結びつけ、ティグリス川上流をトルコ中部とつなぎ、エジプトの地理的・文化的孤立を静かになし崩しにし、遠征軍の食料を運んだ。これ以上に強力なグローバル化の道具は想像がつかない。 ――第9章 古代のピックアップ・トラック 馬援(→Wikipedia)「馬は軍事力の根幹であり、国家の最大の資源である」 ――第12章 天子の廃位 1825年には、ロンドンのパーソロミューの市に少なくとも三つの見世物がでた。ネコ科の大型獣を集めた展示では、見物客が犬か猫を連れてくれば入場無料扱いにさえした。持ち込んだ動物がライオンに食われるところを眺められたのだ。 ――第18章 殺し、見世物にし、愛する 【どんな本?】 番犬として家を守ってくれる犬。温かいウールのセーターをもらたす羊。ハムやベー