タグ

2020年11月15日のブックマーク (2件)

  • トランプは敗れたが「アメリカのリベラリズム」が相変わらず危機と言える理由(石川 敬史) @gendai_biz

    大統領選挙でのイデオロギーとモラルの攻防 現代アメリカ政治思想史家パトリック・J・デニーンは、「リベラリズムは、その成功ゆえに失敗した」(角敦子訳『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(原書房、2019年)参照)と論じている。個人の権利に特化したリベラリズムは、共同体を破壊し、モラルの涵養を骨抜きにし、弱肉強のグローバリズムという野蛮な世界をもたらしたという彼の主張には首肯すべき部分も多い。 しかし、アメリカの政体においては、リベラリズムの担い手が国家(ユニオン)であったという事実も見逃せないのである。民間社会の自立性が極度に強いアメリカでは、実はモラルが強固なプロテスタント的世界なのであり、事実、アメリカ大統領選挙は、モラルの担い手になると有権者に思われた人物――たとえば前述のジャクソンから始まり、ロナルド・レーガンもこの列に加えられるだろう――が、「反エスタブリッシュメント」の旗を掲げ

    トランプは敗れたが「アメリカのリベラリズム」が相変わらず危機と言える理由(石川 敬史) @gendai_biz
    Nishinomiya-Radio
    Nishinomiya-Radio 2020/11/15
    「すでに述べたように、リベラリズムの友は実はその成り立ちからいって国家なのである」
  • トランプは敗れたが「アメリカのリベラリズム」が相変わらず危機と言える理由(石川 敬史) @gendai_biz

    2020年11月の大統領選挙 2020年11月の大統領選挙の最終的な結果が確定するのには今しばしの時間を要するだろうが、趨勢はほぼ決したとみて良いだろう。民主党のジョー・バイデンが史上最多の得票数でアメリカ合衆国第46代大統領に当選する。 共和党のドナルド・トランプは、司法に訴えるなどあらゆる抵抗を試みるだろうが、すべては無駄に終わるだろう。また最終的な選挙結果の確定までの過程で、我々は、アメリカのデモクラシーが終焉を迎えるのではないかという、アメリカ史上でも屈指の泥仕合の情景を目にするだろうが、これもいずれ収束するだろう。 2016年の大統領選挙では、多くのアメリカ観察者が予測を誤り、一方で2020年の大統領選挙ではほぼ彼らの予測どおりの結果となった。重要なのは2016年も2020年も選挙分析の専門家が行なった分析は、どちらも素晴らしいものであり、歴史家にとっては、等しく参照すべき「史料

    トランプは敗れたが「アメリカのリベラリズム」が相変わらず危機と言える理由(石川 敬史) @gendai_biz
    Nishinomiya-Radio
    Nishinomiya-Radio 2020/11/15
    「リベラリズムはより上位の規範として国家をその警護者とする。啓蒙主義思想家が、共同体ごとの個別性の高いモラルに対して自然権の警護者を創造するために社会契約説を唱え、国家を正当化したことは当然の帰結」