このモデルは「キャルティデザインリサーチ」が手掛けたもの。 同社は、トヨタがアメリカのニーズや嗜好にいち早く応えようと1973年、カリフォルニア州に設立したデザイン拠点で、代表作として2代目「セリカ」(1977年発売)、初代「エスティマ」(1990年発売)、3代目「ソアラ」(1991年発売)、初代「プリウス」(1997年発売)、「FJクルーザー」(2010年発売)などがあります。 また、コンセプトモデルとしては、レクサスLC(2017年発売)の原型になった「LF-LC」、「GRスープラ」(2019年発売)の原型「FT-1」を手がけましたことでも知られています。 そんなキャルティデザインリサーチは設立50周年を迎えた今年、記念企画の一環として過去の秘蔵5モデルの写真を公開。2012年製作のサイオンX86Dコンセプトはそのうちのひとつです。 発想の起点は、当時アメリカで若者向けブランドのサイオ