【ソウル=竹腰雅彦】韓国与党ハンナラ党の金武星(キムムソン)院内代表は2日の党会議で、北朝鮮による延坪島砲撃に対し、韓国軍が同島から反撃のため発射した自走砲の砲弾80発のうち、衛星写真で着弾点が確認されたのは45発で、残り35発は海に落ちたと明らかにした。 北朝鮮は延坪島に砲弾170発を発射。韓国軍の反撃は半分以下だったが、うち約半数が届かなかったことになる。 聯合ニュースによると、金氏は着弾した45発のうち14発を写真で確認した結果、標的の北朝鮮砲台には1発も命中せず、いずれも周辺の田畑に着弾したと指摘。軍が着弾地点の半径50メートルを「廃虚にできる」と報告していた砲撃の威力についても、「田畑が少し乱れた様子しか確認できない」とした。韓国メディアは、北朝鮮にも相当の打撃を与えたとする当局の説明は「疑問だらけ」と報じており、事件への対応をめぐる李明博(イミョンバク)政権への風当たりはま