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ブックマーク / www.taishitsu.or.jp (3)

  • 4 高自然放射線地域住民の染色体について

    4. 高自然放射線地域住民の染色体について 中国の高自然放射線地域の染色体研究は 1991 年疫学調査の開始と同時に始められました。染色体調査の被験者については全て、TLD 線量計で 3 ヶ月間またはポケット線量計で 24 時間、個人被ばく線量を測り採血時までの被ばく線量が算定されました。中国の高自然放射線地域は田舎で、人の移動がほとんどなく、また、あまり自動車が入ってこないので、大気汚染もほとんどありません。 染色体異常は安定型と不安定型の異常があり、2動原体と環状染色体などは不安定型染色体異常といわれており、放射線に特異的な異常です。転座は安定型染色体異常といわれ、放射線、活性酸素、大気汚染、タバコその他もろもろの変異原の影響が反映される異常です。放射線に特異的な指標で、二動原体と環状染色体を見ることによって当に放射線がそこで高くなっているかどうかが確認出来、転座を見ることにより、全

  • 3 地域における疫学研究

    図 3は、1979 年から 1998 年までの高自然放射線地域と対照地域の男性、および女性の死亡率を、年齢をパラメータとしてプロットしたものです。 上段の a)には、全死亡率を、1,000 人に対する相対値として示します。同図から明らかなように、男女により差異はありますが、高自然放射線地域と対照地域での死亡率に有意な差はありません。下段の b)には、がんによる死亡率を、100,000 人に対する相対値として示しています。この場合にも男女による差異はありますが、高自然放射線地域と対照地域でのがんによる死亡率に有意な差は見られません。 私たちは、高自然放射線地域に住み人々の生涯線量を推定して、その単位線量あたりの過剰相対リスクを計算しました。その結果を簡単にまとめると、白血病、および固形がんともに生涯線量との相関はまったく認められないということです。 それではがん以外の場合にはどうでしょうか。

  • 3 地域における疫学研究

    図3は、1979年から1998年までの高自然放射線地域と対照地域の男性、および女性の死亡率を、年齢をパラメータとしてプロットしたものです。 上段のa)には、全死亡率を、1,000人に対する相対値として示します。同図から明らかなように、男女により差異はありますが、高自然放射線地域と対照地域での死亡率に有意な差はありません。下段のb)には、がんによる死亡率を、100,000人に対する相対値として示しています。この場合にも男女による差異はありますが、高自然放射線地域と対照地域でのがんによる死亡率に有意な差は見られません。 私たちは、高自然放射線地域に住み人々の生涯線量を推定して、その単位線量あたりの過剰相対リスクを計算しました。その結果を簡単にまとめると、白血病、および固形がんともに生涯線量との相関はまったく認められないということです。 それではがん以外の場合にはどうでしょうか。図4は、がん以外

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