作家・ジャーナリスト。1961年兵庫県生まれ。愛知県立岡崎高等学校、早稲田大学政治経済学部中退。毎日新聞記者、月刊アスキー編集部を経て、2003年よりフリージャーナリストとして活躍。ITから政治・経済・社会・文化・食まで、幅広いジャンルで、綿密な取材と独自の視点で切り取られた著書は常にベストセラーとなっている。http://www.pressa.jp/ 大きな時代の波に対峙するために、私たちに必要なのは“暮らし”と“共同体”だった ––メディアや IT、政治など、さまざまな分野に興味をお持ちの佐々木さんが今回同書を執筆されたのは、なぜでしょうか。 佐々木俊尚さん(以下佐々木):“暮らし”と“共同体”は、僕が長年の仕事で追いかけている“近代の終わり”と“テクノロジー”というテーマとつながっています。グローバリゼーションで仕事や産業のあり方が変わって、20世紀的な時代が終焉しつつあるのが、“近