昨年1年間に自殺した人は2万1140人(速報値)で、前年より757人(3・5%)減ったことが19日、警察庁の統計で分かった。減少は8年連続となる。ただ、厚生労働省の昨年1~11月の自殺者の分析では、年齢別で唯一、未成年の自殺は増えている。 自殺者数は1998年から14年連続で3万人を超えたが、10年以降は減り続けている。昨年はピークだった03年(3万4427人)の6割ほどだ。男女別では、男性が1万4693人で7割を占めた。 人口10万人あたりの自殺者数は前年より0・6人少ない16・7人で、統計を始めた1978年以降で最少だった。都道府県別では秋田が24・2人で最も多く、青森22・1人、山梨21・9人が続いた。 一方、厚労省が昨年1~11月に自殺した1万9754人を分析したところ、年代別では40~49歳が3416人で最多だった。続いて50~59歳の3282人、60~69歳の3083人だった。