「お店に来るまでも楽しんでもらえたら嬉しい」とオーナーが語るように、インターフォンを押すまでの道順は少々複雑。駅から坂を下り、メイン通りからクネクネと入った路地裏の長屋に『神楽坂 凛花』はある。神楽坂の情緒を色濃く残す若宮町にひっそりと佇むワインバーだ。 元料亭の長屋をパリッと改装した店内は畳や障子、トイレへと続く石畳のアプローチ、シンプルでシックなローソファなど、和と洋が混在する垢抜けた雰囲気。そこに週代わりで生けられる季節の洒落た花々が一風の清涼感を添える。取材時(7月半ば)は、カウンターで小さなヒメヒマワリが初夏の香りを届けてくれていた。実はオーナー、お花の先生なのだ。「フランス、イタリア、カリフォルニアなど赤も白も常時各国3種類、男女とも楽しめるワインが中心です(グラス1000円、フルボトル7500円〜)。この季節はさっぱりとフルーティな白ワイン、白ぶどうのシャンパン(シャルドネ