「社会保障・税に関わる番号制度」について 政府は,社会保障と税の一体改革を実現するための手段として,「社会保障・税に関わる番号制度」の導入を検討しています.そこで,今号では,この制度が医療者・医療機関にとってどのような影響があるのか,また,今後の日医の取り組みなどについて解説します. Q.政府の考える制度の具体的な活用法は? A.例えば,「納税者番号として活用することで正確な所得・資産の把握をして,所得比例年金や給付付き税額控除制度の実現を図る」「長期にわたって個人を特定することで年金記録の管理を行う」「医療保険における記号・番号として活用することで過誤調整事務の負担軽減等を実現するための基盤にする」などを考えています. Q.どこで検討されてきたのでしょうか? A.もともとは,民主党が政権を取った後に設置された国家戦略室で検討されていました.その後,「政府・与党社会保障改革検討本部」の設置