このぐらいの規模のWebアプリケーションを作る場合、スクラッチからコードを書いていたのでは効率が悪いですし、また複数のプログラマで開発を進めるにあたってコードの品質を一定に保つのが難しくなってきます。ということで、ここはフレームワークの出番です。 PerlにはCatalystやSledge、CGI::Applicationといったオープンソースの優れたフレームワークがいろいろとありますが、はてなでは自社開発の「はてなフレームワーク」を利用しています。 はてなフレームワークを開発した当時の2001年頃はLL向けの良いフレームワークがあまり無かったため、自分たちで作りました。その後も改良を続け現在も同フレームワークを利用し続けています。 最近ではPerlに限らず、優れたフレームワークの実装が世の中に多数あり、その多くがフリーです。あまり自社開発のフレームワークを利用することの利点は多くないかも
ハードウェアは、はてなブックマークに限らずはてなのサービスでは基本的にすべて自作のPCサーバーを利用しています。はてなブックマークで利用している17 台もすべて自作のPC サーバーで、基本的なスペックは、次のようにごく普通なものです。 秋葉原のパーツショップからパーツを取り寄せ、自社で組み立ててサーバールームに設置しています。 通常のWebサイトの運用では、あまりハードウェアを自作したりといった話は聞きません。わざわざハードを自作するからにはそれなりのメリットがなければなりませんね。ハードウェアの自作に関してはてなが重要視しているポイントは、次の点です。 インターネットで不特定多数に対して公開されているシステムの難しさの一つに、負荷の見積もりがあります。ある程度人気のあるインターネットサービスではトラフィックは一定に落ち着くことはなく、アクティブなサービスであればあるほどそれは日々上昇し続
まるごとPerl! Vol.1 で執筆させていただいたはてなブックマークのシステムに関する記事が ThinkIT で読めるようになりました。記事全体を何回かにわけて掲載していただいています。まるごとPerlの記事なのですが、実は Perl のことはあまり触れていなくてはてなのサーバー運用概論みたいは話が主なところです。 http://www.thinkit.co.jp/free/article/0610/1/1/ http://www.thinkit.co.jp/free/article/0610/1/2/ せっかくなので現状報告も含めて少し補足をしてみようかなと思います。 現在の数字 記事の中での数字は6月のもので ユーザー:45,000人 ブックマーク数:535万件 ページビュー:5,000万/月 サーバー:17台 となってますが、現在 10 月の方はというと ユーザー: 60,000
SLA、サービスレベル管理でベストプラクティスに導く:エンタープライズ・モニタリングのつぼ(続編) 当レポートは、前編、中編、後編と連載した「エンタープライズ・モニタリングのつぼ」の続編です。「エンタープライズ・モニタリングのつぼ」では、ITインフラストラクチャーのネットワーク、ハードウェア、ソフトウェアの各種リソースのモニタリングについて解説しました。このレベルでのモニタリングが実現した場合、モニタリングの先に見えてくる次のステップが、SLAとサービス管理です。SLA、サービスレベル管理のより詳細な情報には、ITIL( Information technology Infrastructure Library:参照記事)のドキュメントがあります。ここでは、ITILに記述された運用プロセスのベストプラクティスを参考にしながら、具体的な事例も交えてSLA、サービスレベル管理について説明してい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く