「なまけもの」、「働かない」といった人たちは、仕事からのストレスはフリーである。どの時代を見ても、「なまけもの」はいた。 「なまけもの」の反対語はワーカホリックだ。働かなくてはいられないという、このストレス症状を、最初に口にしたのはウェイン・オーツという医師で1968年に「パストラル・ケア」(患者の精神的ケアの専門誌)でのことだった。 そのときはほとんど無視されたこの論文が、再び日の目を見たのはオーツの著書『ワーカホリック・・・働き中毒患者の告白』が出版されたときだった。 この本はたちまちベストセラーとなり、ワーカホリックという言葉は国際的にも流通し始めた。日本にもワーカホリックという言葉は、日本人の勤勉さを揶揄する言葉として導入された。私たちは、この言葉にいささかの侮蔑を感じたものだった。 オーツの定義するワーカホリックとは、「働くことをやめられない人間であり、生きていくためにさらに大量