警察庁は六日、妊娠中の女性が車に乗る際のシートベルトの着用について、腰ベルトや肩ベルトが腹部の膨らみを横切らないようにするなど正しい着用方法を指導する方針を決めた。来週中に「交通の方法に関する教則」(国家公安委員会告示)を改正する。 道路交通法施行令は、健康保持上適当でない場合、妊婦のシートベルト着用の義務を免除してきた。しかし、今年四月に日本産科婦人科学会などは、シートに深く腰掛け、三点式シートベルトのベルトが腹部を横切らないように着用すれば、事故時に母体と胎児の双方の障害が軽減できる、との見解を発表した。