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2009年4月26日のブックマーク (4件)

  • 滝沢誠『権藤成卿』 - ものろぎや・そりてえる

    滝沢誠『権藤成卿』(ぺりかん社、1996年) 学生の頃、権藤成卿『自治民範』を手に取ったことがある。制度学という、漢学的語彙を以て展開される異様に晦渋な文体を前にして私は両手を挙げて降参するしかなかった。戦後になって刊行された『権藤成卿著作集』の第一巻であったが、版元は黒色戦線社。アナキストの出版社として知られている。オーソドックスな政治思想史のテキストでは“農ファシスト”と分類される権藤の著作にアナキストが関心を持っていたということが私の目を引いた。 右翼と左翼が行動的ラディカリズムにおいて紙一重ということは多少なりとも政治学になじんだ人ならば常識であろう。右翼/左翼という二分法は指標として便利ではある。ただ、政治思想の内在的な質、言い換えると個々の人物の感性に奥深く根ざした何ものかの発露として思想を把握しようとする場合、こうした形式的二分法は往々にして見る者の目をくもらせてしまう。“

    滝沢誠『権藤成卿』 - ものろぎや・そりてえる
  • 極東ブログさんへの16の質問など(※この件のやりとり纏め) - morimori_68の日記

    ■ロバート・スペクター『アマゾン・ドット・コム』(日経BP社)[bk1,amazon]を読む。山形浩生さんの解説が実に親切である。何章を読めばいいか、読むときどこに気をつけて読めばいいかが懇切丁寧に書いてある。の解説はかくあるべしと思った。 ■極東ブログさんへの16の質問(注:この件に関する3日分のやりとりをまとめ、finalventさんの書き込み内容を赤い色で表示しております。) 遅ればせながら、小熊英二と太田朝敷に関する補足(↓内容は以下に引用、赤い色で表示) ”「結局〜皇民化の推進者」といった一方的な裁断ではなく、彼の言説の意図、効果、限界などを、距離を取りつつ客観的に位置づける” とmorimori_68さんがご指摘されるのはわかります。小熊英二についてその言及が妥当であるとも思います。ただ、私は2点の問題を感じているのです。 1つ目は、ポストコロニアル論やカルチュラル・スタディ

    極東ブログさんへの16の質問など(※この件のやりとり纏め) - morimori_68の日記
  • 再考・太田朝敷と小熊英二の議論に関連して(11.9追記): 極東ブログ

    コメント内のレス内の太田朝敷についての言及ですが、morimori_68さん(参照)のご指摘は当然だと思います、が、私の意図は小熊英二がそうだという意味ではありませんでした。このあたり舌足らずだったかもしれないので、少し補足させてください。先のレスで、「太田朝敷なんて結局皇民化だ」というのは、沖縄の言論界でだいたい1990年くらいまでの左翼的な評価としてある程度定着している面があったのですが、彼が新報(琉球新報)の創始との関係や実際に現地ではその謦咳に接する古老も多いことから、旧来な左翼的な評価が定まりにくい傾向がありました。そうしたなか、論集の再刊などを含め、見直し的な考察やまた、左翼的な思索からもれいのポストコロニアル論やカルチュラル・スタディーズが出て、ちょっとイジワルな言い方をすれば、沖縄は文献が豊富なこともあり「おいしい領野」になってくるあたりで、ちょうど小熊英二が出てきて、やっ

    PledgeCrew
    PledgeCrew 2009/04/26
    日本による植民地拡大の特徴は、厳密な意味での近代的「国民」形成を待たない、過剰な危機感と追いつけ意識による早発的侵略だったこと。神山が「二重帝国主義論」で指摘したのもそういうこと。「捩れ」はそのせい
  • アフリカの地図を見た - 弯曲していく日常

    0 総題「広義の日人こそが、皇国に反逆した」 対finalventシリーズは、いまのところ5つか。http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20090418/1240012166 批判 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20090418#p1 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20090418#p2 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20090418#p3 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20090422#p1 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20090422#p2 http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20090418/1240012166 批判 番外:http://d.hatena.ne.jp/nohar

    アフリカの地図を見た - 弯曲していく日常
    PledgeCrew
    PledgeCrew 2009/04/26
    「倫理」の問題と「歴史」がはらむ運動の問題は切り分けるべき。でなければ歴史を倫理で断罪することになってしまう