有名な問題であるのでネット上でもすぐに見付かるが,再掲しよう。(「考えることの科学」市川伸一著 p.102) 三人の囚人 A, B, C がいる。三人とも処刑されることになっていたが,王子が結婚するというので,王様が一人だけ恩赦にしてやることになった。誰が恩赦になるのか決定されたが(引用註:確率は均等である),まだ囚人たちには知らされていない。結果を知っている看守に対し,囚人 A が「B と C のうち,どちらかは必ず処刑されるのだから,処刑される一人の名前を教えてくれても,私に情報を与えることにはならないだろう。一人を教えてくれないか。」と頼んだ。看守は,その言い分に納得して「囚人 B は処刑されるよ」と教えてやった。これを聞いた囚人 A は,「はじめ自分の助かる確率は 1/3 だった。今や助かるのは自分と C だけになったので,助かる確率は1/2になった」と喜んだという。さて,実際