安倍晋三元首相が倒れた後、警察の車両に連行される山上徹也容疑者=奈良市の近鉄大和西大寺駅周辺で2022年7月8日午前11時45分、久保聡撮影 安倍晋三元首相が奈良市内で参院選の応援演説中に銃撃された事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された山上徹也容疑者(41)=奈良市大宮町3=が容疑を認めていることが捜査関係者への取材で明らかになった。特定の宗教団体幹部の名前を挙げ、「この幹部を狙うつもりだった」という趣旨の不自然な供述をしていることも判…
「夕日の丘商店街」で音楽隊としてパフォーマンスを繰り広げるキャストら=埼玉県所沢市の西武園ゆうえんちで2021年5月、北山夏帆撮影 はやり廃りの波に洗われやすく、人気の維持が難しいテーマパークの再生を次々と手がける会社がある。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)をV字回復させた森岡毅氏が率いるマーケティング会社「刀」だ。今年5月にリニューアルオープンした西武園ゆうえんち(埼玉県所沢市)の再生に加え、今後は沖縄でのテーマパーク建設も計画する。人々を引きつける秘訣(ひけつ)は何か。創業期から刀に参画する森本咲子チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)に聞いた。 マーケティングの専門家集団「刀」の森本咲子CMOに聞く まず刀がどんな会社か見ていきたい。 刀は2017年設立で、ブランド戦略の専門家や弁護士、公認会計士、イベントの企画や運営を担うメンバー約50人が在籍している。これまでに丸
記者会見する新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長=東京都千代田区で2021年8月12日午後4時50分、宮間俊樹撮影 東京オリンピック・パラリンピックについて、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の専門家らが6月にまとめたリスク評価の提言を巡り、政府・与党から専門家に対して「圧力」があったことが浮かび上がってきた。提言を巡る政府と専門家の水面下の駆け引きを検証した。【原田啓之、金秀蓮】 「先生、提言に名前を連ねるのは、やめたほうがいいですよ」。厚生労働省に新型コロナ対策を助言する「アドバイザリーボード(AB)」の専門家メンバーの一人に6月初旬、自民党国会議員から電話があった。提言作成は4月に始まっていた。議員は「五輪の開催はもう決まっている。波風を立てないでほしい」と続けた。「何を言ってるんだと思ったが、ぐっとこらえた」。電話を受けた専門家は毎日新聞の取材にこう振り返った。
政府、組織委、東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の代表者による5者協議が21日、オンラインで行われ、国内観客の上限を収容人数の50%以内で最大1万人とすることが決まった。政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の尾身茂会長ら専門家有志から無観客開催を推…
G7サミットで記念撮影後、歓談する各国首脳とエリザベス女王(左から5人目)。菅首相は左から3人目=AP 13日まで英コーンウォールで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、菅義偉首相にとって初の対面での国際会議で、存在感発揮も課題になった。首脳同士やエリザベス英女王との記念撮影などの関連行事の映像では、親しげに歓談する欧米の首脳らの輪から距離のある菅首相の様子が、ツイッターなどで話題を呼んだ。 首相はサミット閉幕後の13日午後(日本時間14日未明)、同行記者団に「(自分は)最初から(親しく)人と付き合うのは下手な方だが、みんな目的は一緒だから、力まず言いたいことを言えた」…
新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(右)と菅義偉首相=首相官邸で2021年5月28日午後8時42分、竹内幹撮影 コロナ下で、東京オリンピック・パラリンピックは開催できるのか――。この問題について、政府の有識者会議「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の感染症の専門家らが「リスク評価」の提言作成を進めたものの、出せない状況が続いている。人流(人の流れ)の抑制のため無観客開催を求めたり、東京都内の医療の逼迫(ひっぱく)がさらに深刻化したりすることを指摘する内容で、状況を見守りたい政府側の了承が得られず提出できない。政府が開催を目指す巨大事業に、専門家はどう向き合おうとしているのか。 28日の衆院厚生労働委員会。野党議員から分科会で開催の妥当性を議論するよう要望された尾身茂・分科会長は、準備していることをほのめかしつつも「(政府から)今のところはそういうお声がかかっていない」とかわし
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